1つ目の歪み
あるところに小さい子供がいました。
その子供は可愛くて優しくてあらゆる人に好かれるような善人でした。
人懐っこく、あらゆることに興味を示す子で周りに将来が期待されていました。
そんな子供が子供?になっていくお話。
その子供の名前は”凛︎︎”という子供で、女の子として産まれました。
凛は可愛く、行儀が良い素晴らしい子で、
近所の人々は皆将来が楽しみだ!と言っていました。
しかし、凛は小学1年になった時ある悩みを抱えていました。
それは自分が男の子に間違えられることです。
理由は簡単、髪が男の子のようなショートヘアーだったからです。
しかし、世の中には髪が短い女の人なんてたくさんいるのに大人の人にもよく男の子に間違えられていました。
何度女だ。と言っても女の子と知らない子が続々とあらわれ、その度に訂正していました。
挙句の果てには担任の先生にまで「凛くん」と呼ばれてしまいました。
小学校は私服登校だったため、スカートやワンピースで行く時もよくありましたが、それでも間違われることが無くなることはありませんでした。
しかし小学2年の冬、途端に凛は男の子と言われても否定しなくなりました。
逆に髪型や服装や好みや口調などをどんどん男の子に近づけていきました。
しかし、その事には親は気づいていませんでした。
なぜなら凛は親がいないところでしか男の子の素振りを見せないからです。
凛はこう思っていました。
(こんな自分を親に見せてしまえば、幻滅されてしまうかもしれない)
そう思ったのです。
しかしある時、1度親に話してみようと思い、母親に(本音を隠して)話しました。
母「やめなさい。気持ち悪い」
凛「、、、、え、?」
母「あなたは女の子なのよ?男の子とは違うの。」
凛「いや、でも僕は」
母「僕って言うのもやめなさい!”普通女の子は私か凛でしょ!”」
凛「、、、ぁ、、」
そう。凛は母親に受け入れられなかったのです。
その事がきっかけで心に1つ亀裂が入り、全てが始まりました。
凛「ごめんね。そうだよね。気持ち悪いよね。凛って言うね。」
凛「、、、、普通って、何、?」
そしてあるところによると男の子に間違えられることは中学に上がっても無くならず、逆に中学で「男の姿をしている女」と噂されるようになってしまったとか、、、、
━━━━━━━━男の子の素振りをするようになった理由(本当の理由)は別の話でお話します。
見ていただき、ありがとうございました。
このお話はフィクションではございません。
実際、現実で起こったことです。
この小説を読みこの小説にでてくる、凛のような子を見つけた時、1人でも多く手を差し伸べてくれる人が増えることを願っています。