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第33話 王様

 フルームは違う部屋で隔離して寝かせた。キューは城へ帰る決意をした。

明くる日、キューは皆に礼を言った。

「みんな、ありがとう。僕は帰ります」

「キュー。行くのね」ちいが涙ぐんだ。

「元気でな」とコング。

バーバラ、サリー、ポルサ、魔女、ジルとみんな手をふった。

「じゃあ」キューが城の門番の所へ行った。

門番はキューを見て、とてもびっくりしていた。急いで城の門を開け、キューを中に入れた。城の中で大騒ぎになっている様子だった。

キューが入って、門が閉まった。

「さて、一旦宿屋に帰るか」コングが言った。



 キューは王様である父と対面した。

「お、お父様・・・すみません。戻りました」

「おお・・アルフレッド。信じられん。戻ってきたか。黒の国のビブリン様のおかげだ。やはり、ビブリン様は偉大(いだい)なお方だ」

(僕はアルフレッドっていうのか・・)

「あの・・ビブリン様とは?」

「お前を見つけてくれると、約束したお方だ。少しばかり、協力金が高かったがな・・」

「お父様。すみません。僕を探しだす為、高額なお金を・・でも、僕は帰りました。もうビブリンという者とは縁を切って下さい。ウイルス感染が町の人に流行り始めています」

「うむ・・しかし・・3年契約を交わしたのだ」

「お父様・・」キューは困惑した。

「これを飲みなさい。アルフレッド」王様は小瓶を出した。

「これは・・」

「ワクチンじゃ。これを定期的に飲んでいれば、感染しないぞ。ビブリン様は大量のワクチンを町人に売る計画がある」

「お父様・・なんてことを・・町の人はもうお金もなくて、大変です」

「しかしな・・」

「他の兵士はどうしたなのです?なぜ、こんなに静かなのです?」

「感染したんじゃ。奥の部屋で寝ている。ワクチンを渡すのが遅かったんじゃ」

「ワクチンは予防のみですか?治療には使えない?」

「そうじゃ。治療効果はない。治った者もおらんのじゃ。感染者は増える一方じゃ」

「なんて事を・・」

「お母様は・・。お母様はどこへ?」

「ん?どうしたんじゃ。あの事を忘れたのか?」

「え!いや、その・・あの・・そうなんです。記憶がないのです。(つぼ)を覗いたら、ブタになって・・記憶もなくして・・」

「そうじゃったか。壺の呪いじゃな。あの壺は撤去させるとしよう。母さんはな、もっと美しくなろうと思い、黒の国の魔物と取引をしたのじゃよ。お金を渡し、少しずつ綺麗になっていった。黒の魔法でな。だんだんお金の要求がエスカレートしてものすごく高額になったんじゃ。もう払えなくなると、顔がひどく醜くなっていったんじゃ。鬼のような顔じゃ。母さんはショックで地下の部屋にこもっておる」

「少し思い出しました。僕は母さんの部屋に行き、顔を見た気がする・・そしてショックを受けて、走って逃げた。とても喉が乾いて、壺に水がないか、覗き込んだ。そしてブタになった」

「うむ。誰かが呪いをかけた壺があったんじゃな。壺を撤去させるように、ちょっと指示を出してくる。ゆっくりしてなさい」

王は部屋を出ていった。

 「母さんが・・地下に・・行ってみるか・・でもショックを受ける。ちいたんやコングはどうしているかな・・」

キューは母に会いに地下へ降りた。

地下は薄暗くて、じめっとしていた。

キューはドキドキしてきた。以前もこの地下で母を見て、ショックを受けたのだ。

しかし、キューは母に会いたかった。

一番奥の部屋の扉が開いていた。キューは近づいた。男の声と母の声がする。キューは聞き耳を立てた。


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