表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MINKU 時空を超えた物語  作者: 榊 直 (さかき ただし)
1章 コングと小さい女の子、そして魔女
1/41

第1話 はじまり

 エメラルドグリーンの水が湧き出る泉の前で、ボロボロになった巨体の男が休んでいた。


全身(きず)だらけで、マウンテンゴリラそっくりだった。背の高さは300センチぐらいある。

挿絵(By みてみん)


男は何日も食べてなくて、お腹はペコペコだった。


 うつろな目つきであたりを見回すと、羽が生えた2匹の妖精(ようせい)が飛んでいた。


「運がいいな。ミンクーか」男は悲願(ひがん)した。「俺の傷を癒やしてくれ」


男は両腕を広げ、目を閉じて男は悩んだ。「なんて(とな)えるのだっけ?」


「え~と」ミンクーは羽ばたいてこっちを見ている。男は思い出した。


「パリント!」(さけ)びながら唱えた。2匹のミンクーは白く輝きだし男の周りを包み込むように


飛び始めた。白く閃光(せんこう)した。


男はとても気持ちが良く、傷の修復(しゅうふく)がなされた。


ミンクーは回復させる魔法が使える妖精だ。それしか男は知らない。詳しい事はあまり知られてないが、

ミンクーは昔からいて、呪文を唱えると()やしてくれるのだ。


男は体力が回復し、とてつもないパワーがみなぎっていたが、相変わらず腹ペコだった。


 そこへ、赤い服を着た小さな女の子が歩いてきた。男はびっくりした。


女の子は男が見たこともない服装で、大きいリンゴを持っていた。


男は訪ねた。


「こんな所で、何をしている? 一人なのか?」女の子は、


「わからない。さっきまでテレビをみていたわ」


「テ、テレビィとはなんだ?」男は不思議そうに尋ねた

「テレビを知らないの?それよりなぜゴリラがしゃべるの?」


女の子はキョトンとしている。


「名前はなんていうの?」女の子は尋ねた。


「俺の名はモンドール F バーロックだ」


「覚えられない。コングね。あなたはコング」女の子が言った。


「好きにしろ。お前の名は?」


「わたしはちい」


そのリンゴは今から食べるのか?」


「食べる?」


「リンゴをくれ・・・」か細くコングが言った。


「はいどうぞ」ちいはリンゴを渡した。


コングはムシャムシャと食べた。


 「ん?」コングはなにか奇妙な味がした。「これは不思議な味だ」コングは

キョトンとした。コングは女の子を見ようと顔を上げたが、女の子はもういなかった。


2匹のミンクーの羽の音がキチキチと鳴っていた。


ちいはベッドの上で目を覚ました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ