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第35話 女神エレニア

 フードの男は僕のスキル【万物創成コード】に干渉して、【火力創成】を暴走させて、リーナもろとも消し去ろうとしていた。


 そんな状況で異変が起こる。僕の体がまばゆく光り始めて、1人の女性が現れたのだ。

 白く光る布に包まれたような服装、黄金に輝く長い髪、深みのあるグリーンの瞳、頭には草の冠のようなものをつけている。そして、とんでもなく美人だった。


『なんですか2人とも、ポカーンと口あけちゃって』


 白い女性が僕らの反応にあきれている。


「「い、いや…だからだれ!?」」


『ふふ、マキアス様、ようやくあなたの体にふれられますね』


「―――エレニア……なの??」


『まずは、暴走したコードを正常に戻しますので、少しお待ちください』


 ぎゅ~とエレニアが密着してくる。

 え? ん? え? なんかめっちゃ抱き着かれてるんだけど。

 そもそも熱くないのか?


「ちょっ! あなたエレニアなの? ていうかマキアスになにしてくれてんのっ! 離れなさいよ!」


『少し黙りなさい、パンツ王女! さあこれで【火力創成】の暴走は止まりましたよ、マキアス様』


 おお! 本当だ、全身の暴走した火力が完全に消えている。なんだか体の血のめぐりも良くなっている気がするぞ。


「ちっ、忌々しいですね。まさか実体化してくるとは思いませんでしたよ、女神エレニア」


 フードの男が苛立ちを隠せない様子でエレニアに話しかける。


「ん? ちょっとまって女神って…エレニア…君はいったい何者?」


『黙っていてごめんなさい、マキアス様。でもまずは―――』


 エレニアは、フードの男を睨みつつ、大声で言い放つ。


『私が実体化した以上は、あんたのコード干渉なんてこすい技通用しないわよ! さあマキアス様! 思いっきりやっちゃてください!』


 女神がやっちゃてくださいって…まあいつものエレニアだな、僕はちょっと安心した。


「【風力創成】! 風力付与! 速力アップ!」


『あわせて、コード活性化! マキアス様! 使用したコードを強化しました!』


「おおお! なんか体から力がみなぎる!」 


 僕が一歩踏みだした瞬間に、フードの男の間合いに入る。そして―――風力一刀即断―――!!」


「ぐがっ!! なんという速さだ…!」


 フードの男はなんとか左腕を出して体が真っ二つになるのを逃れたが、その左腕が宙を舞い僕の足元に転げ落ちた。

 ん? この感触さっきと同じ…!! まさか!


「え、エレニアこれ!?」


 僕の足元に落ちた腕からは赤い血ではなく、どす黒い液体が流れだしている。断面からは細い糸やら歯車みたいなものがみえる。


『ええ、マキアス様、あの男も人間ではありません、人型アンドロイド、機械兵たちの指揮官、人類の敵です』


「あ、あんどろいど?? つまり機械兵とおなじ機械ってことかな?」


『そうですマキアス様、数千年まえの大戦時の生き残りです』


 男のフードが僕の斬撃で破れ落ちている。そこには人間の肌色と機械の黒みを帯びた色がつぎはぎされたような顔があらわになっている。明らかに人の顔ではない。


「まったく想定外すぎますね、3番のわたしがここまで追い詰めらるとは…。いったん退却するしかありませんね、やれやれ」


 フードの男が話すと同時に、僕の足元の腕が爆発した。瞬間的に後方に飛びのいた僕はなんとか直撃を避けることができたが、思いっきり後ろにひっくり返ってしまった。


「爆発自体は大した威力はなかったけど…こっちが目的か」


 モクモクとあたり一面が黒煙で覆われる。フードの男は自分の腕を煙幕として爆破したようだ。徐々に視界が回復してきたころには男の姿はすでにない。


「―――逃げたか…」


 フードの男の姿はどこにもなかった。


「ふう、なんとかリーナを守りきれたから良しとするか」


 僕は剣を鞘に納めて、額の汗をぬぐう。暗殺剣士たちに、機械兵とあんどろいど3番。みな強敵だった。リーナやエレニアの助けがなければ、生き残れなかっただろう。もっと自身の力を鍛えないと…


『マキアス様~!!』


 そんな反省をしている僕の背中にばいーんと飛びついてくるエレニアさん。リーナほどの大きさではないけど、やわらかい膨らみが当たりまくっている。


「ちょっと、エレニア。落ち着いてくれ」


『やった~私もやりたかったんです「ばいーん」!!』


 まずい! 久々に鼻血でそう。ここで出したらほぼ変態だぞ!


「マキアス~! 凄いわ! また守ってくれたのね~!」


 もう1人のばいーんが来た。第三王女ばいーんだ。


「ところでエレニア?」


『はい、もっと激しくばいーんですね!』


 違うよ…そんな「はい喜んで」的な感じでするものじゃないでしょ。これ以上激しいとかやめてくれ。


「い、いや女神って話だよ」


『え~マキアス様、ばい~んの方が良くないですか~それ~!』


 再びの女神ばい~んが僕を襲う、女神ってこなに軽い感じでいいのか? もっと神々的な威厳とかないのか?


「ちょっと、エレニア! あんたまた抜け駆けして! マキアスは私のばい~んの方が好きなの!」


 対抗してリーナも僕へのばい~んを強める、4つのやわらかい膨らみにサンドイッチされてる僕はいったいなんなの!? 本当に鼻血でちゃうから!


 そんなばい~ん祭りのさなかに前方から、砂煙とたくさんの蹄の音が近づいてきた。


「くっ! また新手の暗殺者たちか! リーナは後ろにさがって!」


「マキアス、あれは王家の旗ね」


 リーナがばい~ん状態のまま、先頭の騎士の旗印を確認した。


「そうか! 王家の騎士団がきてくれたんだね!」


 ―――てことは!


 この状況はまずい! 完全にまずい!!


「ふ、二人とも! は、早く離れて! 今すぐ!!」


 僕は4つの膨らみの隙間から必死に叫ぶ。まずい! これは絶対にまずい!!


 王女と女神に「ばい~ん」「ばい~ん」させているなんて知れたら完全に国外追放確定だ! 王女女神ばいーん強要罪で処刑もありうる! あと鼻血でそう!


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