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裏町のリン 5歳 男の子?

 気が付いたら、小汚い部屋に寝かされていた。しわくちゃな、じーさんの様なゴンばーさんに世話になっていた。


「あんた、気が付いたかい。名前は? 年は?」

「・・・・・わからない」

「まあ、いいか。じゃあ名前は・・・リン。飯食べるか?」

そして 

リンはそのままゴンばーさんの家でお世話になっている。


 ゴンばーは、裏町で薬屋をやっている。金のない貧乏人相手だから、安い、効かない、不味い、三拍子そろっているがたまに効く。裏町では、必要な薬屋だった。

 森に薬草を取りに行き、ギコギコと薬草を磨り潰して、ゴンばーが何か混ぜて薬にする。熱さましに、痛み止めに、腹下し、毒だし、それにあった薬草を集めるのが、今のリンの仕事だ。

 

 薬草は、草だけど見た目だけではわかりにくい。最初にゴンばーに食べさせられた。吐いて、下痢して、熱出した。体で覚えたら間違わないそうだ。

 薬草を上手に取れるようになったら、薬の作り方を教えてくれた。そのうち、おばーの代わりに薬を作っていた。


 裏町は安全な所ではない。表の世界で暮らせない者の吹き溜まりだ。それでも 顔見知りになれば、助け合うようになる。助け合いしなければ、死んでしまう。死ぬのは簡単だから。

 リンは、自分の名前も年も、何処から来たのかもわからない。ゴンばーには リンの荒れていない手、今は汚いがそれなりに良い服を着ていたところから

良いとこの生まれらしいことはわかった。


 記憶がなく血が付いた体から訳ありだ。一度は放り出そうと思ったが、一緒にいるうちに情が湧いてしまった。ゴンばーは、長い一人暮らしの寂しい生活に戻れなくなった。

自分が先に逝く。裏町でこの薬屋を継いでくれたらと考えてしまった。



 街で流行り病が発生した。熱が出て、吐いて、下痢して、最後に干からびて死ぬ。

「裏町の人間が、死んだら おまんまの食い上げだから、流行り病は、気をつけろ」

 竈に火をくべ水を沸かす。甘芋と塩をゆでて潰し、お湯と混ぜて 病人にたっぷり飲ませる。作り方は、簡単なので、各家でも作ってもらう。食べるものは、火を通して、汚れ物は、水飲み場と離れたとこで洗う。


 あとは、吐くだけ吐いて、便も出すだけ出したら、薬を少しづつのむ。

ゴンばーの助言と薬で、裏町の死人は少なかった。日頃満足に食べてないので さらに瘦せこけた人が増えた。


 ゴンばーは、起き上がるのもやっとなのに、リンにあれこれ指図して下町を守った。ゴンばーにとって、下町はとても大切な場所だった。

初期の作品で小説の書き方や文章の記述が凄く不自然です。

少しづつ修正していきます。2024年5月6日


復讐物を書いて見たくなりました。

過激な復讐は期待しないでください。

気長にお付き合いくださると嬉しいです。

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