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14-5

もう目に輝きを取り戻し、はつらつと話すグノワール卿に、

語りかける。


「【過剰回復爆発】と言う魔法はご存知ですか?」


「いや?」


初めて聞くのだろう。


それも仕方がないと思う、【過剰回復爆発】はスキルとしては

ほぼ取得する人はいないからだ。

『聖者』もいたようだが、魔導書を習得していないなら、

まず知らないだろう。


「『聖者』の唯一の攻撃魔法です」


「『聖者』が攻撃?」


王子も私を見る。


驚かれるのも仕方がない、『聖者』は『治癒師』と『結界師』の

上級職であり、攻撃を担当する職業ではない。


「普通、回復呪文は、体力を回復させます、

 しかし【過剰回復爆発】は生命力以上の回復をし、

 生命力を爆破させ、死へと追い込む魔法です」


グノワール卿は言葉につまったようだった。


「ご子息の為を思われてとの事だったのでしょうが、

 余りにも、回復魔法の量が多かったのです」


普通の魔法で駄目なら、高位、それで駄目なら最高位と、

魔法のレベルを上げるのが一般的で、


グノワール卿にとっても、寝耳に水の事だったのだろう。


多分、最初は風邪か何か、軽い病気だったのだ、

しかし、あまりにも大量の回復魔法を浴びて、逆に悪化してしまった。

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