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10-3

「この子、預かってもいいかしら?」


「マリエッタ様がですか?」


『騎士』と『治癒師』は顔を見合わせ合う。


「昔飼ってたの」


そう笑顔で言うと、それならと、アーミーキャットを手渡してくれた。


「ありがとう」


そう言って、部屋に戻る。


ふわふわの洗濯されたタオルに包んで、優しく撫でてやる。


「マチルダ、悪いんだけど、調理場に行って、

 ホルスタインの乳を少しだけ温めたのをもらってきてくれない?」


「かしこまりました」


マチルダが部屋を出ていったのを見て、リタと話す。


「まだ子供ですね」


「そうね、まだ1か月って所かしら、それで木に登れるんだから、

 さすがモンスターよね」


よく見ると爪はするどく、牙も生え始めている。


「落ち着いたら、まず爪切りしないとね」


そうしていると、マチルダが少し深めのお皿いっぱいに、

ホルスタインの乳を持って戻ってきた

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