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魔道具のアクセサリーをじっくり見たかったが、
これは時間をかけて吟味する必要があるので、
今、この露店で買うのは難しいと判断し、後ろの人に場所を譲る。
とりあえずはバールディユーの果実のドライを売っている所を、
探さないと。
そうやって、害のない小さなモンスターをペットとして売ってる
露店や、剣を売っている露店をちらちら見ながら、目的の店を探す。
あ、あった。
ドライフルーツの専門の露店。
15種類ものドライフルーツが、溢れんばかりに積まれている。
凄い、美味しそう!
「おじさん!バールディユー500リラ頂戴」
2人分には少し多いぐらいの果実を頼む。
「あいよ、500リラだね」
天井からぶら下げられていた測りに、
バールディユーをどんと乗せ、値段を見る。
「512リラで400クローネだが、どうだい」
「400?もうちょっと安くして」
「うーんなら、ガルディーラの果実もおまけしよう」