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8-7

「あり得ない」


ダンスホールに、私の言葉が響く。


上等なホールだけあって、自分でもびっくりするぐらい、

声が響いた。


「何なのですか!そのダンスは!!!!」


下手だと聞いていた。


隣国の王女を転ばしたとも。


しかし、王子のダンスの腕前はその予想を遥かに上回る、

出来の悪さだった。


リズム感がない、ステップを間違える、女性を強引に動かしたりする。


学園で、酔っ払いみたいな剣士のダンスに付き合った経験もある、

あのヘンテコダンスがまだマシだと思う日がこようとは・・・・


しかし、ダンスの先生は感激し、王子もどこか嬉しそう。


「お・・・王子が・・最後まで踊れるなんて・・・・」


確かに踊った、踊りきった。


しかし、それはステップを間違った王子の足を全て私がよけ、

無理矢理私を動かそうとしたのを、

す・べ・て・フォローした結果である。


一番簡単であるはずの、スローワルツでこれ。


王妃となる人の為にも、何とか矯正しなければ。


「王子!特訓です!!!」


王子は、どこか嬉しそうな表情のまま、私の手を取った。

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