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8-6

「それで、私の出番って訳ね」


リタに確認する。


「マリエッタ様のお仕事は、王子を起こす事、

 後、昼食を王子とご一緒に召し上がって頂く事、

 後、王子のダンスの練習相手になって頂く事です」


ふんふんと頷く。


「報酬は一か月50万クローネです」


「50万?」


普通の仕事の3倍以上の値段である。


「少ないでしょうか?」


そう言われて、首を横に振る。


起こして、食事して、ダンスして、50万クローネ。


「十分よ、本当にそれだけでいいの?」


「今まで被害甚大で、誰もやりたがらなかった事です、

 マリエッタ様には王宮の皆が感謝しております」


うーん、ダンスは学園でもかなりの腕前で、先生にも褒められていたし、

感謝される程の仕事って感じではないんだけど・・・


「それに、王妃になられた時の、予行練習にもなります」


そうか、王子も結婚する。


その時、私でお妃様にどう対応するか、練習しておけば、

安心って訳ね。


それを聞いて、上級侍女としての仕事を立派にこなそうと決意した。

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