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王子の部屋へ行き、王子が侍女や侍従を下がらせる。
侍女達は、しずしずと部屋を去っていった。
王子の部屋は、王宮全体と比べると、
シンプルであっさりしている、あまり物をごちゃごちゃ飾るのは、
趣味ではないらしい。
シンプルと言えど、テーブル、ベッド全てが一級品で、
流石王子の部屋と言う感じはする。
柔らかいカーテンが揺らめく部屋は、
私にとって居心地のいい空間に感じられた。
「後ろ向いていて」
「え?」
「聖獣の姿になるのに、服を脱ぐ」
そう言われて、あわてて後ろを向く、
あ、なんだか胸がドキドキしてきた。
聖獣、もふもふ・・・関係あるのかないのか、
適当な事を考えて、気をそらそうとするが、
全然上手くいってないようだった。
うー胸が張り裂けそう。
「いいぞ」
そう言われて振り向く。
そこでは、シードラゴンと戦っていた、聖獣の姿があった
「かっっっわいい~」
思わず叫んで、聖獣がびくりと一歩後ずさった。
あーもふもふした~い!