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「しかし『遊び人』なら、仕事探しも一苦労だろう」
他の職業についても、大して役に立たないので、
『遊び人』のままでいたが、
本日王様から5000万クローネ頂いてしまったのだ、
しばらく生活に困る事はないだろう。
「仕事は・・・ゆっくり探します」
「それなら、私専属の侍女にならないか?」
「侍女?」
「上級侍女だ、生活は保障する」
侍女には、下級侍女、侍女、上級侍女と身分が存在する、
下級侍女は野菜の皮むきや洗濯など、下働き、
表に出る事は禁止されている。
一般に侍女といわれている人は、掃除や身の回りの世話など、
表で働く侍女たち。
上級侍女は王妃の話し相手など、仕事をすると言うよりは、
遊び相手をしてるぐらいのイメージしかなく、
正直上級侍女については、知らない事の方が多い。
しばらく迷い、
「どうして私なのですか?」
と聞いてみた。王子はしばらく考え。
「私を助けてくれたし、私を怖がらない」
その答えを聞いて納得する。王子は聖獣の姿も持つ、
一般人には畏怖の対象なのだろう。