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そうして、マッサージを受けていると、
余りの気持ちよさに、ついうとうとしてしまっていた。
「終わりました」
と肩をゆすってもらってはっとなる。
肌はすべすべ。
王宮侍女の腕に脱帽である。
すると、部屋に料理が運ばれてきた。
1人で食べきれるのかな?と思われる料理が運ばれてきたが、
好きな物を好きなだけ食べて下さいと言う事だ。
ありがたく、料理を頂くと、とても美味しいのだが、
どこか酒場の料理を思い起こさせる。
デザートやフルーツがあったり、ドリンクがお酒ではなく、
紅茶やジュースを用意されている所は違うが、
どこか似ている感じがした。
「お味はいかがですか?」
「もう、最高!」
「追加で欲しい物があれば、ご用意致しますが」
「もう十分、食べきれないぐらいよ」
そう言って、フォークとナイフを動かし、
舌鼓を打ったのだった。