7-6
私はステータスカードを収納する、
違法行為をしている訳ではないが、いじったステータスカードを
あまり詳しくは見られたくはなかった。
王は、ほうと声を上げる。
「ガルファからは聞いていたが、大したものだ、
そうだ、報酬だが、5000万クローネ用意した、
他に欲しい物があるなら、私の権限で可能な範囲用意しよう」
5000万!?普通人が一生で稼ぐのが7000万クローネと言われているので、
今日一日で、ほぼ一生分稼いだ事になる。
多すぎる気もするが、相手は王様、
文句を言うのも失礼だろうと思い、
「ありがとうございます」
とだけ言い礼をした。
「して、欲しい物はないか?」
しばらく考えたあと、ないなと思い当たる、
そもそも5000万クローネあれば、大抵の物は買えてしまう。
でも、ふとガルを思い起こして、駄目元で言ってみる事にした。
「もし、王宮にモンスターの情報が入りましたら、
私に教えて頂けると幸いでございます」
「ふむ、モンスターの情報か、約束しよう、
しかし、ドレスや宝石、もっと欲しい物はないのか?」
「いえ、ございません」
そう答えると、壇上の下にいた人など、以外そうな顔をしている、
私としては、持った所でつける機会などないし、
盗賊のターゲットになるだけだと言う気がしている。