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「話には聞いていたが、本当に若い娘さんだ」
王は軽い感じで話かけてくる。
もちろん威厳は感じるものの、思ったよりフレンドリーな
王様らしい。
表情も穏やかで、どこか人を安心させる所がある。
次に、壇上の下にいた人が話かける。
「わざわざ来てもらってすまない、
要件は聞いていると思うが、シードラゴン襲来の時、
王子を救ってくれたと聞いている、その褒章を授与する為、
きてもらったのだ」
「はい」
「ただ、まず確認させて欲しい、
話によると、最高位解毒魔法を使ったとか、
それを確認させてもらいたいのだ
マナー違反は承知の上だが、ステータスカードを見せては
くれないかね」
「問題ございません」
そう言って、収納魔法がかかった指輪をかざし、
ステータスカードを出す、もちろん色は普通のステータスカードの色、
冒険者ギルドの刻印は見えないようにするなど、いろいろいじってある。
その中で、取得したスキルを表示している覧を、
壇上の下にいた人1人が、私に近づいてきて、確認する。
「王様、間違いありません、この方は、最高位解毒魔法を
習得されていらっしゃいます」