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王宮に着くと、馬車の従者から、正式な王宮の案内人に従って、
王宮の中へと足を踏み入れていく。
馬車も豪華だとおもったが、流石王宮、
壁には有名な画家の作品と思われる、大きな絵が飾ってあったりと、
訪れる者を圧巻させる、凄さがあった。
他にも、珍しいと思われる魔道具が飾られ、
凄さをいっそう引き立てている。
しかし、この凄さは、冒険者ギルドの応接室と何か、
似ている雰囲気があり、おもったよりも冷静さを保てる。
王宮と冒険者ギルド、作った人が同じなのだろうか?
そう思いながら、廊下を歩く、
歩けど歩けど到着しない。
案内人にここですと言われた時は、20分ぐらい歩いた気がする、
実際はそんなに時間は経ってないのかもしれないが、
単なる一本道が、ここまで長く感じた事は、かつてない。
背丈の2倍はありそうな、大きな戸が、
兵士2人により、うやうやしく開けられた。
一気に視界が開け、一段高い所に男性と、その脇に若い男性がいる。
壇上の下にいる数人が国の重鎮だろう。
「マリエッタ様をお連れしました」
「ご苦労」
壇上の椅子に腰かけた、男性が一言言うと、
案内してくれた人は、深く頭を下げ、去っていった。
私はとりあえず、学園で習った目上の人に対する礼をする。