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5-2

なおも震えるリンダに、優しく、しかし威厳のある声で、

王が話かける。


「褒章を与える話だ、悪いようにはせん、

 話してみるがよい」


王の言葉を聞き、数秒じっくり考えてから、

リンダが言葉を紡ぐ。


「1人だけ、心当たりのある生徒がおりました」


「おりました?今はもういないと言う事か?」


リンダは力なく項垂れる。


「申し訳ありません」


うむ、と大臣は王と顔を見合わせる。


「どうして、もういないのだ?」


青く震えるリンダに、王と大臣はただ事でない気配を感じる。


「決して、そなたも、学園も罰しないと約束しよう、

 訳を話してくれないか」


ちらりと王子を見る視線に、王子が気づき、

声をかける。


「礼を言いたい、頼む」


それでも、言いよどむリンダに、困った空気が漂う、

王子を救い、褒章を与えようと言うのだ、

普通、言いふらす事はあっても、言いよどむ理由などないはず。

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