表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/125

5-1 栄光の代償

シードラゴンの急襲があって3日後、

王宮には、王、王子、そして大臣とその部下数人が、

謁見の間に集まっていた。


招集されたのは、王立第一冒険者養成学園の学園長、リンダ。


大臣が重々しく口を開く。


「さて、リンダ殿」


「は、はい」


普段は余裕に溢れ、多くの生徒、教師のトップに立つ、

威厳が漂うリンダだが、王が目の前にいるとあって、

その存在は小さく見えた。


普通、1学園の学園長が、王に謁見するなどあり得ない、

それだけ、事が重要である事を物語っていた。


「シードラゴンが現れた事は伝え聞いていると思うが、

 そこで、王子を救った『治癒師』がいる、

 その時は、高度な魔法を使い、お疲れと思い、

 ご自宅へ送り届けたが、その後、何の連絡もない。

 王は、その『治癒師』に褒章を与えたいと思おいだが、

 なぜか、どこの誰か知れないのだ」


そう言って、一度言葉を切る。


「信じられない事だが、騎士団長ガルファの証言によると、

 王立第一冒険者養成学園の制服を着ていたと、

 心当たりがあるなら、ぜひ教えて欲しい」


そう、大臣がリンダを促すが、少し唇が震えるだけで、

リンダから、言葉が出る事はなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ