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「これでも学園ではトップクラスだったんだ、
それで、皆にもてはやされるのが嬉しくて、
どんどんスキルを覚えていった、最初は良かった、
しかし、ここになって伸び悩んでいてな」
ロランは剣士、自分で優秀だったと言うだけあって、
HP、体力、力共に高い、見た目30代でレベル32と言う事は、
相当冒険者として、経験を積んて来た事が分かる。
しかし、魔導書の習得は剣士すらされていない、
なのでMPは低く、剣士としては最低の数字だろう。
一番の問題は、スキルの振り分け、
レベルが上がったり、魔導書を読んだり、特別な経験を積む事で、
スキルポイントは付与されていくが、この配分が難しい。
単に剣士だけでも、何十種類とスキルはあって、
最高レベルに上げても、全てを習得する事は不可能。
なので、平原で戦う剣士、洞窟で戦う剣士、
素早いモンスターを倒す剣士、力のあるモンスターを倒す剣士と、
自分のステータスに合わせ、戦闘スタイルを決めていく。
ロランは、いろんなスタイルのスキルを、
取ってしまって、幅広く対応できるが、
逆に特化ができていない。
弱いモンスターなら、あらゆるモンスターに対応できる代わり、
強いモンスターには、対応しきれないのだ。
なので、弱い経験値の入りが少ないモンスターばかり、
倒す事になり、どうしても伸び悩んでしまう。