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「しかし金カードは特別です、むやみに見せない方がいいでしょう」
金カードを見せびらかしていると、お金持ちと思われ、
盗賊に持ち物や家が狙われるリスクが高くなると言う。
ディバインの話を詳しく聞くと、銀カード以上の
ステータスカードは、ステータスカードの色を変えたり、
見せたくないスキルを、あえて表示しないなどの、
特別な使用になっているとの事だ。
聞いた事のない特別仕様にびっくりしながらも、
金色だったステータスカードを、普通の色に戻し、
表示をいろいろといじっていく。
ステータスカードは、いじれない。
それ上、絶対な信頼を持つカードだと思い込んでいたので、
初めての事にびっくりしていた。
ガルがギルドで得た報酬は、自動的に2人分に分けられ、
ステータスカードに表記される、
いわば、銀行の役目もしてくれるのだ、
普通は、報酬を窓口で受け取って、仲間で分けるのだが、
これも銀カード以上の特典らしい。
「なので、報酬の受け取りに来て頂く必要はございません
すべて、ギルドで管理させて頂きます」
ギルドに沢山お金を預けておくと、いろいろと融通してくれるなど、
他にもサービスあるらしく、私はその説明を丁寧に受け、
ガルは退屈そうに、胸をそらして、ソファーにもたれかかっていた。