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ディバインに頼まれて、ステータスカードを渡す、
すると、魔法がかかったペンでディバインがサインをし、
ハンを押すと、私のステータスカードも金色に輝いた。
「凄い、金色」
「ははは、この年齢で金色は最年少記録ですね」
ディバインから返ってきたカードは、
冒険者ギルドの刻印が押されていて、これで認定されたのだと、
ぽーとなってしまった。
しかし、私は冒険者でありながら、冒険に出た事はない、
いわば失格の冒険者なのだ、なのに、カードは金に輝いている。
金カードがどれほど凄いか、正直分かっていないが、
普通の冒険者はステータスカードの色そのまま、
銀カードでもてはやされている事は知っているので、
本当にいいのかと言う気分になる。
「私、金でいいんですか?」
思っていた事が、思わず口から出てしまった。
「決めるのは、ギルドだ」
そっけないガルの言葉だが、それに頷いているディバイン
を見て、それならいいかと言う気持ちになる。