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4-1 いざ冒険者へ
それから、ガルと横にある冒険者ギルドへと足を踏み入れた。
冒険者養成学校を卒業しても、冒険者になる者は5割程、
モンスターの討伐の依頼報酬、モンスターの素材の売却
だけで食べていくのは大変なのだ、
他の半分の人は、『剣士』のスキルを生かして、
木こりになったり、『武闘家』のスキルを生かして、
土木師になったりする。
この冒険者ギルドで、ギルドの刻印を押してもらって、
初めて冒険者と認められるのだが、
憧れの地で、胸がどきどきして、
つい、周りを見渡してしまう。
いくつかカウンターがあって、
”討伐依頼””報酬受け取り”など、窓口が分かれていて、
私はガルと、”登録”窓口に向かった。
「いらっしゃいませ」
にこやかで、いかにもプロを感じさせる、
笑顔で受付嬢が迎えてくれる。
「ギルド登録と、パーティ登録だ」
ガルがぶっきらぼうに言いながら、自分のステータスカードを渡す。
ガルのステータスカードは金に輝いていて、
受付嬢が一瞬驚いた顔になった、どうやら、とても凄い物らしい。
「ガル様、かしこまりました、こちらへ」