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「小娘は小娘だが、ただの小娘ではないな」
その言葉にどくんと胸が音を立てる、
私が最高位解毒呪文を使える事を、この男は知っているのだろうか?
「どうゆう事?」
「この店のウエーターは能力を見る力を持っている、
ただの小娘なら、放り出されているはずだ」
そう話しているうちに、男のジャスティスが届けられる、
料金を支払っているが、私と値段が違うようだ。
ウエーターが去ってから、男に話しかける。
「私と同じ物を頼んでも、料金が違うんだけど?」
「ここの料金はウエーターが決める、
能力の高い者、伸びしろが大きい者程安い」
「へえ」
と感心する。
「普通の小娘なら、入店すら不可、なんとか入店できても、
ジャスティスでも3000クローネぐらいだろう」
「3000!」
ジャスティス一杯は、普通の店なら400クローネぐらいだから、
相当高い事になる、なら、私の格安料金は、特別だと言う事だ。