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そんな会話がなされているのが、耳に入ってくる、
昨日の一件、結構話題になっているのね、
聞き耳を立てていたら、他の机の冒険者も、
同じような話をしている事が分かった。
ジャスティスが届いたので、礼をいい、料金を払う、
驚く程安く、びっくりした、これで商売成り立っているのだろうか?
そう思いながらも、ジャスティスをちびちび飲んでいると、
ぬっと出て来た男に、いきなり話かけられた。
「俺の定位置に人がいるとはな」
「ああ、貴方の定位置だったのね、ごめんなさい、どきます」
そう言って立ち上がろうとすると、
大きな手をかざして、止める。
「必要ない」
そう言って、私と同じ物を言ってジャスティスを頼み、
横にドスンと座る。
暫く、無言で過ごし、いきなり隣に座った男が話かけてきた、
「何やら、思いつめた顔をしているが、
話があるなら聞いてやる、ただし、俺は話をするのは苦手だ、
期待するなよ」
「こんな小娘の話、つまらないわよ」