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『魔法使い』と『治癒師』で『賢者』
そして、私が言ったのは『治癒師』と『結界師』を、
納めた者だけがなれる、『聖者』
2つの職業を習得した者の中の20%のうち、
15%は戦闘系の職業、つまり、『賢者』と『聖者』は
冒険者の中でも5%しかいない、本当にレアな職業なのだ。
「なぜ・・・聖者に?」
「聖者だと、稼ぎ放題だし、それに貴族になりたいんです!」
冒険者でも、2つの職業を得て、
国に貢献した者は、一代限定で貴族に認められる。
「貴族・・・それで、ダンスの授業、あんなに張り切ってたのね」
「あはーばれちゃいましたね」
軽く話す私に、リンダがため息をつく。
「それで、『遊び人』・・・」
特別職の『遊び人』、この職業は特にステータスが低く、
冒険には何の役にも立たず、お荷物でしかない、
しかし、一つだけ特殊な能力として、全ての職業のスキルを、
覚えられると言う特徴がある。
しかし、一つの職業のスキルを覚えるだけでも大変なのに、
それ以上のスキルを覚えようと言う人はあまりいない。
「遊び人のスキル特性の事を指しているのかしら?
でも、スキルを身に付けた所で、その職業についていないと、
ステータスが低く、発揮できないので、結局意味がないのだけど?」