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2-21

初級全体回復魔法と、最高位解毒魔法が使える遊び人など、

何の役にも立たない。


王宮にも最高位解毒魔法を使える人がいないので分かるように、

大抵の毒は高級解毒魔法で対応できてしまい、

ほとんど需要はない。


つまり、私が使えるのは初級全体回復魔法のみ・・・


そう考えると、涙が頬を伝う。


後悔はしていない。


同じ場面に遭遇したら、また同じ事をするだろう。


でも、


冒険者かどうかで、レベルの上がり方が違う、

『賢者』はおろか、普通の『治癒師』としても、

大して役には立たない人間になってしまった自分。


目標、夢、希望。


それらが、一気に塗りつぶされ。


胸に大きな錘が乗っている気分になり、

息をするのも苦しくなる。


「うう・・・」


とうとう、こらえきれなくなり、嗚咽が漏れる。


「うわああああん」


母親が仕事でまだ帰ってこない事も、気が緩む理由だったのだろう、

それから、1時間ほど、声を上げ、泣き続けた。

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