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2-17

「どうゆう事だ?解毒魔法は上手くいったのだろう?」


「駄目です、シードラゴンの毒です、

 おそらく最高位解毒魔法でないと・・・」


「最高位解毒魔法だと!?」


『勇者』達は回りを見渡すが、皆苦しい顔をしてる、

無理もない、最高位解毒魔法は聖者のみが使える、

最高位の解毒魔法、国でも使えるのはほんの数人。


「『聖者』はいないのか?」


「はい、『賢者』のみで『聖者』はいません、

 しかも最高位解毒魔法は王宮にも使い手はいません、

 この辺りでは、セルディーユ様ぐらいだと」


「セルディーユ様がお住まいの街までは、飛行魔法でも、

 2日はかかるだろう!」


『勇者』達に焦りの声が混じる、

何とか、持たせようと、王子に回復魔法と解毒魔法が、

次々とかけられているが、所詮時間稼ぎ、

後2日持たない事は誰が見ても明らかだった。


ウオオオン、霊獣が苦しそうな声を上げ続ける。


「王子!」


海岸に悲壮な声が混じる。


「何とかならないのか!」

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