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伝説級のモンスターと、そのモンスターを翻弄する王子、
自分とは遥かにかけ離れたレベルでの戦い、
ただ、茫然と見守る事しかできない。
そうしているうちに、飛翔魔法を使った
『賢者』が到着し、王子を援護し、
強力な魔法攻撃をしかけていく。
あれが、『賢者』・・・
6人程が、空を舞い、杖をかざし、
攻撃を重ねていく。
そうしているうちに、馬に乗った人が、
もの凄いスピードで海岸に近づいてきた、
市の真ん中は道がきちんと作られていたようで、
ここでも大司教様の存在の大きさが分かる。
「あちゃ~本当にでやがったか」
高級そうな甲冑に身を固めた、
強屈そうな男が3人女が1人が、ひらりと馬から降り、
海岸の一番前に立つ。
「よろしく頼む、『勇者』どの」
「ははは、任せとけって、
と言っても、シードラゴンの攻撃が街に通ると、大災害になる、
攻撃が通る前に一気に終わらせるぞ!」
リーダーと思われる男の一声に、残りの3人がうなずく。
傍にいるだけで分かる、これが『勇者』の力・・・
体全体に感じる、シードラゴンとはまた違う、
力の波動に、感激していた。