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ドラゴン、ほとんど天災級のモンスターで、
一部では伝説にされている。
一度現れたら最後、街は壊滅状態まで、
破壊されつくされるだろう。
一般職ではまず歯が立たない。
シードラゴンのやっかいな所は、距離をとってくる為、
上級職の『狂戦士』でも攻撃はできない。
「そんな・・・どうしたら・・・・」
「攻撃可能なのは、『賢者』と『勇者』のみ」
勇者も接近戦の職業だが、
勇者のみが使える、電撃魔法はシードラゴンの弱点である。
「すぐさま、『賢者』と『勇者』に応援を」
大司教様が叫び、側近達が動く、
しかし、『賢者』も『勇者』もそうそういる職業ではない、
冒険者ギルドに依頼しても、『勇者』もあちこちに、
ちらばっていて、この急襲には間に合わない可能性が高い。
一番可能性があるのは、王宮で、そこに伝達が済んでいるのなら、
もうする事はないと考えても良かった。
「この結界装置、シードラゴンの攻撃に何回耐えれますか?」
青い顔をしてる男に、質問する。
「え・・・3回?・・・・いや、2回?・・・・?」