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何とか正気を保っているギルドの人に、お願いされる。
ああ、そうだった、今はギルドの代表なのだったわ。
「王様、お願いがございます」
「うんうん、何だい?」
「魔法付与など、ギルドに王宮の力を少し貸して頂きたいのです、
そうする事で、多くの民が安全に過ごせる国になりますわ」
「うんうん、いいよ」
あっさり許可を取り、ギルドの人を見る。
「貴方様はいったい・・・」
何とか保っていた正気を疑い始めたギルドの人を後目に、
王様の御前を去った。
もう、ホールで冷たい目をしてる人はいず、
皆、優しく歓迎してくれていた。
そのあからさまな変化に苦笑しつつも、
今まで王宮で働いて、得てきた信頼に、心は温かくなった。
多くの人が話しかけ、喜んでくれている。
素直に感謝の言葉を受け止められる事に、
喜びつつ、予想以上に楽しい時間を過ごしたのだった。