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ギルドの応接室で、メイクと髪のセットをしてもらった私は、
どこの王族?とばかり、華やかな衣装。
これは、王族に女性がいると、気を悪くするかもと思いつつ、
王妃は数年前に亡くなっているので、一番上の女性は私なので、
大丈夫かなと思う。
しかし、あまりにも華やかすぎるので、
今度からはもう少し、押さえてもらえるよう依頼しようと決意する。
「流石マリエッタ様ですわ~」
髪をセットしていた女性が感嘆の声を上げる。
「髪もさらさら、肌も滑らか、しかも気品がおあり、
普通、貴族になったばかりの冒険者は、
どうしてもガサツで野性的な印象が抜けきれず、
野暮でダサい風になって、いくら着飾っても、
服に着せられている感じで、ぜ~んぜん駄目なんですけど」
そこまで一気に言い切って力む。
「マリエッタ様は最高です!!!」
「あ・・・ありがとう・・・・・」
そう答えると、女性は満足そうに微笑み、
周りの人も、これはいける!と力ごんでいる。
まあ、上品さ、気品でいうなら、王族の方が優位だからねぇ。
王宮とギルドの人付きあいを思って、ため息をついた。