114/125
16-7
「今から貴族になられましたので、苗字が付きます」
私は頷く。
「ファリスレット卿です」
マリエッタ=ファリスレット、うんいい響き。
「魔法付与可能な剣が1000万クローネ、
ユングラティア素材の剣は3000万クローネになりますが、
よろしいですか?」
「分かったわ」
流石、王、貴族のみが手にできる素材の剣、
普通の剣が5万クローネ、いいとされるので20万クローネ程なので、
桁違いの値段である。
それでも、王子を救った時の報酬と、上級侍女の給料
ガルの討伐の報酬で、3000万クローネ程は残る事になる。
うう・・・お金の感覚が変になりそう・・・・・
貴族になったら、ますます気をつけないと。
そうしているうちに、ステータスカードで支払いは終わり、
2本の剣が渡された。
ユングラティア素材の剣は緑みがかっていて、
不思議な感覚がする。
盗賊などに狙われないよう、あえてぼろぼろの布に包んでもらい、
ギルドを後にした。