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16-1 結界装置強化作戦
4日の日程を終え、王宮に戻ると、
リタが涙目で歓迎してくれた、
他にも、王宮の人々に感謝の視線を送られ、
祈りのポーズを取る人までいる。
どうやら、王子の寝起き最悪は改善されず、
机と床の一部が破損。
ダンスにいたっては、練習相手の女性が次々コケ、
王子の機嫌は更に低下したらしい。
むしろ相手の女性が不憫・・・
たった4日いなかっただけなのに・・・・
姿を見る事もできない下級侍女達は、私を、
”エリトワールの女神”と呼び、崇拝してるらしい。
侍女が侍女に崇拝されても・・・
と複雑な気持ちになりながらも、
「王宮の平和はマリエッタ様にかかっています!」
とリタに断言された。
王宮の人の、私に対する甘やかしはますます増え。
本当に私、侍女なのかしら?と自分でも疑問に思う生活をしている。
一応、王妃になる人の練習台も兼ねているのは知っているが、
ドレスをどんどん作ったり、それに合わせて宝石を購入したり、
しかも、仕事の為ですからと、給料とは別にである。
やりすぎる感はあるが、王子が宝石を吟味していたりするので、
もう突っ込み先に困っているのである。