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15-5

教会は外からの見た目通りこじんまりしており、

中にいるのは、司祭だけのようだった。


これはチャンスかも。


「今日は」


「やあ、人が来るとは珍しい、信心深くてけっこう」


ひょろりとした、司祭が告げる。


「転職したいのですが」


「転職か、ほうほう、で、何に転職するのだね?」


「『聖者』です」


そう言いながら、ステータスカードを見せる、

今回は怪しまれないよう、カードをあえて金にしておいた。


「金カード!!!」


司祭は、裏返したり、撫でたり、

そうしてしばらくステータスカードを見ていた。


「後、最高位回復呪文の習得をお願いします」


「はあああ!!!」


もう、言葉にはなってない声を上げていた。


この司祭、大丈夫なのだろうか?

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