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俺が最強になるまでの物語  作者: アルトラ
幼児期
9/37

魔力強化

週一投稿がやっと安定してきた!やったぜ!

というわけで五月から毎日投稿します。応援してください。

「じゃあ、さっそく魔力を強化しよっか。」

「うん」

「昨日、魔力を動かすコツは掴んだはずだから次は魔力を圧縮することだね。今、魔力が均一じゃないのは分かる?」

「分かる」

「均一にじゃないってことは魔力の濃さに違いがあるってことなんだけど、これを濃くすると実質的に魔力が増えるんだ」

「そうなんだ」

「濃くする方法だけど魔力を押しつぶすんだ。綿みたいにギューッとね」

「綿?」

 あーそっかこっちの世界だと高級品扱いなのか。そういえば俺の家でも綿を使っている製品は見たことないな。どうしようかな。うーん....ああそうだ!!この地域特有のあれがあるじゃないか!

「じゃあ、雪は想像できる?」

「できる」

「それじゃあ、想像してみて。雪って柔らかいでしょ。だから押しつぶすと固く小さくなるんだけど想像できる?」

「うん」

「じゃあ魔力を雪みたいに押しつぶしてみて」

「難しい」

「イメージは魔力をどこにも逃がさないようにして圧縮したらいいよ」

「分かった」

「コツは一回魔力を均一にしてから圧縮するといいよ」

「やってみる」

 リナが魔力を圧縮している間俺は何をしようかな....文字を書く練習でもするか。


 ああ!大事なこと忘れてた!

「忘れてた!ちょっと一旦それやめて」

「なに?」

「一回身体強化使ってみてよ」

「使った」

「魔力を消費してるのは分かる?」

「分かる」

「魔力を消費し続けると魔力が無くなって気絶するんだけどその代わり魔力がちょっと増えるんだよね」

「気絶!?」

 リナが驚いている。そりゃそうか。俺はラノベでは当然だったからあんまり驚かなかっただけだしな。

「そう気絶。そして起きるとめっちゃ気持ち悪くなる」

「嫌」

「これはやらないとダメ。気絶するのも最初のうちだけだから心配しないでいいよ。気絶しなくなったら物凄い疲労感が襲ってくるだけだから。それと魔力を使い切るのは寝る前にしてね。親御さんに心配されると面倒だからね」

「分かった....」

リナが不満そうな声で返事をする。

「ああ、安心して。吐くほど気持ち悪いけど吐けないから」

「もっと嫌」

「これは大事なことだからね、毎日しっかりやってね」

念を押してやるように言っておく。

「分かった」

そう言ってリナはまた集中し始めた。その間俺は地面にアルトリア語を書く練習する。アルトリア語というのはうちの国があるアルトリア大陸で一般に使われている言語らしい。家にあった本もこれで書かれたいた。大陸の名前がアルストリア様と似ている。何か関係があるのかもしれない。ちなみに俺が住んでいる国はガルロウ王国というらしい。

 ただ文字を練習しているだけでは面白くないので集中しているリナに質問をすることにした。

「ねぇ、リナ?」

「何?」

集中しているのであまり話しかけてほしくなさそうな雰囲気を醸し出しているが、気にしないで話しかける。

「リナは冒険者になって何がしたいの?」

「私は世界を旅したい。この大陸の隅々まで調べて記録を残したい。もちろん他の大陸も旅をして知らないこと、見たことないものを無くしたい」

「つまり賢者になりたいってことだ」

「賢者....そうね私は賢者になりたい」

わずか二歳でこんなに自分の目標が決まっているなんて凄いなぁ。前世俺はやりたいことが見つけられなかったからな。尊敬する。

「ジグは何がしたい?」

「俺は最強になりたい」

「勇者になりたいってこと?」

「いや、勇者よりも魔王よりも俺は強くなる」

「それで何するの?」

「暗躍したい。例えば裏から世界を牛耳るとか?」

「何になるの?」

「さぁ?俺はただ楽しそうや格好いいで動きたいんだ。つまり自由に生きたいのさ」

「最強になることと何の関係があるの?」

「自由に生きるためには力が必要だからさ」

「そうなんだ」

「それに俺は勇者って性格じゃないしね」

「そっか」

「まぁ、この話はこのくらいにしておいて魔力強化に集中してね」

「話しかけてきたの、そっち」

「あはは、ごめんごめん」

珍しくリナが長文を話してくれたし質問はこのくらいにしておいて俺も勉強に集中するか。まぁ一個しか質問してないけどな。

いくら天才といっても二歳でしっかりとした夢を持っているのは異常なのでは....?

想像ではもっと自然な感じだったのになぁ。

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