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俺が最強になるまでの物語  作者: アルトラ
少年期
35/37

話し合い

深夜テンションで書いたので変な部分があるかもしれません。変だと思ったらご一報くださると幸いです。

  コリナの森に行き高ランクの魔物を狩る日がやって来た。今日の狙いはグリフォンだ。コカトリスだと毒持ってそうだし。グリフォンでも空に飛び立たれると倒せなくなりそうだが。

 そもそもグリフォンは空を飛ぶのだろうか。俺が想像しているグリフォンは鷲と獅子を合わせた生物だが、まったくの別物である可能性がある。ここは異世界だ。グリフォンと呼ばれていても鶏と蛇を合わせた生物かもしれないし、得体のしれないものかもしれない。そうなると俺が考えている作戦が全部無駄になってしまう。

 だがその心配はないと思う。自分で可能性を考えておきながらそれを否定するのはおかしいと思うが、あらゆる可能性を考えて慎重にならないとこの世界では生き残れないと思うのだ。

 さて、話に戻るが俺が問題はないと考える理由はゴブリンが想像通りの見た目だったことと、冒険者ランクにローマ字が使われていたことだ。

 ゴブリンは、醜く緑色で子供ほどの背丈をしていた。俺が想像していたゴブリンとこの世界のゴブリンの見た目が一緒だったのは偶然じゃないだろう。転生者がゴブリンと呼んだのが広まったのだと思う。そしてその転生者は冒険者ギルドの創始者だと考えられる。冒険者のランクのローマ字を使ったことから冒険者ギルドの創始者が転生者だと分かる。冒険者ギルドの創始者が転生者だと考える理由はもう一つある。それは魔物の名前が前世の物ばかりなのだ。ライトノベルを読んでいればそう名付けるものばかりなのだ。偶然にしては多すぎる。

 これらのことからグリフォンも俺が想像している魔物で間違いないと思う。まぁ俺が考えたものが全部間違いでグリフォンが全く別の形をしていたら、笑えるな。これだけ格好つけて語ったのに外れていたなんて恥ずかしすぎる。

 まぁ万が一にも間違っていた場合のことも考えておくか。違ったら逃げ一手になると思うが。





 万が一の想定をしているとリナが来た。ローブに仮面をしているので目立つ。周りから好奇な視線を向けられている。

「おはよう」

「ああ、おはようジーナ」

「これ意味あるの?」

 リナはまだ外でローブを被ることと偽名を使うことに疑問を持っているようだ。

「いざという時があれば意味はあるけど、いざという時がないと意味はないね」

「つまり?」

「ほとんどの人にとっては意味ないね」

「じゃあやめる」

「ああ!待って待って。リナはそのほとんどに入ってないと思うんだ」

「何で?」

「もう魔法使えるから」

「それが?」

「完全に俺の予想でしかないけど、学園に行く前に魔法が使えると面倒なことになると思うんだ。だからその予防だね」

「面倒なことって?」

「まぁ、そんなことは置いといて早くコリナの森に行こうよ。早くしないと日帰りができなくなるかもよ」

「逃げた」

「説明するのも面倒だからね。それに姿を偽るのって格好いいじゃん」

「恥ずかしい」

「大事なのは楽しんで偽ることだよ。口調を変えてみて別の自分を演じるとか、思い切って格好つけてみるとか」

「もっと恥ずかしい」

「あっ、でも設定を凝りすぎると正体がばれたときや細かいところを突かれたときに面倒だから気を付けてね」

「話を聞く」

「聞いてるよ。聞いたうえでアドバイスをしてるんじゃないか。ジーナの言い分だと演者は恥ずかしいことをしているということになるけどいいの?」

「演者は違う」

「なにも違わないよ。思いっきりやるから楽しくなるし恥ずかしさもまぎれるんだ。それに何事も経験だよ」

「むぅ、分かった」

 渋々だが分かってくれたようだ。

「分かってくれて何よりさ。さあ、グリフォンを倒しに行こう」

「分かった....グリフォン?」

「そう、今日はコリナの森の奥地にグリフォンを倒しに行くんだ。だから数日かかるかもしれないけどいいよね?」

「グリフォンはCランクの魔物。普通に考えて無謀」

「大丈夫いけるって。最悪ジーナだけは逃がすから安心してよ」

「安心できない」

「ジーナは賢者になりたいんじゃないの?」

「関係ない」

「そんなことないよ。普通のことをして生きていたら賢者になれないよ?俺が思うに賢者って異常者だと思うんだ。だって賢者っていうのは異常なほどの知識を蓄えていてそれを扱えるんだよ。それに普通の人とは違うから別の名がつくんだ」

「賢者は無謀なことはしない」

「ジーナはまだ賢者じゃないし、時間は有限だよ?」

「魔法が使えるからって調子に乗りすぎ。死ぬ」

「死んだらそれまでさ。俺には夢を成し遂げるだけの力はなかったてことさ。それにいったでしょ?何事も経験だって」

「死んだら経験も何ない」

「分からないよ。死後の世界があるかもしれないし、自我を持ったままアンデットになるかもしれないじゃないか」

「あり得ない」

「本当にそう?前例がないじゃないだけじゃない?しっかりと調べてあり得ないと判断したの?前例は確かに大切だけど前例ばかりを気にしていたら新しいことができないよ」

「そうだけど....」

「大丈夫さ、俺がいるからね。負けはしないよ。それに死にかけるって凄く貴重な経験だと思うんだ」

「分かった。そこまで言うならついていく」

「ありがとう。俺もジーナがいてくれて心強いよ。一人だと勝てないかもしれないからね」

「えっ....」

「俺もCランクの魔物をなめてるわけじゃないよ。負けることを考えてないわけではないし、逃げるときの算段も考えてるよ」

「それならいい」

「わかってくれたならいいよ。行きと帰りは歩いていくから体が疲れない程度に身体強化を使っていこう」

「走らないの?」

「グリフォンを狩ったとき用に荷車を買っているんだ。それを持って走るのは面倒だしね」

「それ?」

 俺の後ろにある荷車を指刺しながら聞いてくる。

「そうだよ。ぼろいけど結構かかったんだよ」

「多分無理」

「何が?」

「小さすぎる」

「グリフォンってそんなに大きいの?」

「体高2メートルはあると思う」

 リナの言葉に驚く。

「グリフォンってそんなに大きいの!?」

「知らないの?」

「実を言うとグリフォンがどんな形をしているかも知らないし、周りにどんな魔物がいるかも調べてないんだよね」

「やっぱり帰る」

「大丈夫さ。それなりの対策はしているしね」

「どこから自信が湧いてくるの?」

 リナが呆れたように言ってくる。

「うーん、自分への信頼かな?」

「リグは変。慎重なところもあればそうじゃないときもある」

「それは俺が生粋のめんどくさがり屋だからだよ。持ってる情報で考えたりするけど調べたりはしない。もちろん面白そうなことはするけどね」

「理解できない」

「ジーナは俺みたいにならないでね。ろくな大人に育たないから」

「当たり前」

「それで話を戻すけど、この荷車でグリフォンを持って帰るのは無理なんだよね?」

「うん」

「それじゃあ、これを買った意味は?」

「ない」

「そんな....金かかったのに。はっ!荷車が使えないということはどうやってグリフォンを持って帰ればいいんだ....」

「帰っていい?」

「ちょっと待って。行くだけ行ってみない?グリフォンと戦うのは今後にいい影響を与えると思うし」

「やだ。骨折り損のくたびれ儲け」

 その言葉この世界にもあるんだな。転生者が広めたのかな?ってそんなことはどうでもいい!俺にはどうしてもグリフォンを狩りに行かなきゃいけない理由があるんだ。

 その理由とは金だ!この世界何をするにしても金が要る。街に入るのにも金が要るし、道を教えてもらったら金を要求されることだってある。街の中に住むのなら通行料はいらないが冒険者という職業上通行料は沢山かかる。街の外で金が無くなれば盗賊に身を落とすしかない。それに王都に行くならもっと金がかかる。

「そこを何とか、ついてきてくれるだけでもいいからさ」

「一人で行けば?」

「一人で行くのは怖いじゃん。鬱蒼とした森かもしれないし毒を持った虫に噛まれたどうするの?」

「それも経験」

「揚げ足なんてとらなくていいから!そうだ!グリフォンの素材代を分けてあげるからさ。それでどう?」

「7:3」

「一応聞くけど7のほうは....」

「私」

「ですよね。そのですね、荷車を買った所為でお金がないんですが....」

「知らない」

 すげなく価格交渉を断られ俺は三割の報酬を目的にグリフォンを狩りに行くのだった。

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