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俺が最強になるまでの物語  作者: アルトラ
少年期
28/37

リナの魔法

 魔力視ができるようになってから数日たった。この数日間、俺はいくつかの依頼を受けてEランクに上がった。Fランクの依頼は街の中で完結するものがほとんどで、依頼を同時に何個か受けて効率を上げて終わした。

 雲一つない空に太陽が輝く日に俺とリナは街の外に出ることにした。今日はリナも用事がないということで、攻撃魔法を教えることになったのだ。

「今日魔法を試す場所は、コリナの森という場所なんだけど大丈夫?身体強化で一時間弱走ることになると思うけど」

「大丈夫」

「じゃあ早速行こうか」

俺達はコリナの森に向けて走り始めた。



 コリナの森に来た俺たちは早速ゴブリンを相手に攻撃魔法を試そうとしていた。森に入ってすぐ手頃なゴブリン達がいたのだ。リナに注意点を話す。

「攻撃魔法は身体強化とは比べ物にならない魔力を使うから気を付けてね。だからって魔力を籠めすぎないでね。過剰な威力になる可能性もあるしさ」

「分かった」

「まず手本を見せるね。『ウィンドバレッド』」

 数匹のゴブリンたちが無数の風の弾丸に撃ち抜かれた。

「これが俺の攻撃魔法だよ」

「詠唱は?」

「面倒くさいから省略しちゃった。無くても出来そうだからしてみた!あと詠唱関係で調べるのは魔法名もなくていいかだね」

「そうね」

「じゃあ、リナもやってみて。詠唱は初めてだからあったほうが良いと思うよ」

「分かった。風よ、敵を撃ち抜け『ウィンドバレッド』」

 俺が魔法を売った時と同じ現象が起こった。しかし威力は俺より低いような気がした。

「俺より少し威力が弱いかな」

「そうね」

「込めた魔力の違いかな?それとも魔力の質の違いかな?」

「魔力の質だと思う。ジグの魔法を見て同じくらいの魔力を込めたつもりだから」

「そうなんだ。でも単純に才能の違いっていうこともあり得るよ」

「うーん....研究するしかない」

「そうだね。まともな実験設備もない中で試しても仕方ないね。それに今の目標はCランクになることだし。攻撃魔法が使えただけで御の字としようか。さぁ、思考を切り替えて魔法の練習をしよう!」

「うん」

「今日は久しぶりに魔力切れになるまで魔法を使おう。魔力残量の管理も必要な技術だからね。帰りの身体強化分は残しておいてね」

「分かった」

「二人でやるとゴブリンの数が足りなくなると思うから分かれてやろう。一応言っておくけど森の奥には強力な魔物もたくさんいるみたいだから気を付けてね」

「分かってる」

「それからゴブリンだからって油断しないこと。リナは女の子なんだから気を付けて」

「心配しすぎ」

「突然背後から襲ってくるかもしれないじゃん。二人じゃないから背後は見れないし、魔力切れになったら大変だよ」

「うるさい」

「だって心配なんだもん」

「ジグも気を付ける」

「分かってるよ。じゃあ街でまた会おうね」

 俺たちは別れて森にいる魔物に向かって魔法を試し始めた。魔物と言ってもゴブリンぐらいしか見かけない。もっとほかの魔物もいてもいいと思うが。ギルドの依頼を見る限りビックボアやホーンラビットもこの辺にいるらしい。

 森の規模を調べるために、思い切りジャンプしてみたのだが森の端が見えなかった。国が把握しきれないとだけあってコリナの森は広大で大山脈まで続いていそうだった。

 あれだけ広かったらどれだけゴブリンを狩っても不審に思われることはないだろう。いくら常設依頼になっているとはいえいきなりいなくなったら変だろうからな。魔石と耳は調節して出せばいいだろう。

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