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俺が最強になるまでの物語  作者: アルトラ
少年期
16/37

野営

 猪を倒した後近くの木で血抜きをして解体をした。父さんが

「初めて倒した相手だ。食えるなら食っておけ。まじないみたいなものだ」

 というのでそこでキャンプをすることになった。前世では猪なんて食べたことなかったが、今世では食卓に上がることがよくある。家で食べたのは獣臭さもなくうまかった。

 まず焚火を焚いて、食う分だけを捌いて木の棒を削り作った串に刺し焚火で焼いた。

「父さん余った部分はどうするの?」

「そこの穴に埋めておけ」

「もったいなくない?」

「確かにもったいないが村に持って帰るわけにもいかんし干し肉にしている時間もないからな。それに、この辺においておくと獣が集まって危険だからな」

「分かったよ」

 そう言って食べる以外の部分を俺は穴に捨てた。

「父さん野営中の飯はどうするの?」

「魔物やキノコなどを食べる。一応非常用の食料は持ってきているがあまり頼らないようにな」

「魔物って食えんの!?」

「ああ食えるぞ。しかもそのへんの獣よりうまい。もちろん食えない魔物もいるがな」

「そうなんだ....ところで魔物と普通の獣の違いは何なの?」

「魔石があるかないかだな」

「それだけなんだ」

「ああ、だから街や村の外では油断するな。普通の獣に似た魔物もいるからな」

「分かったよ」

「焼けた」

 肉を見ていたリナが焼きあがったことを教えてくれた。初めて倒した相手は獣臭くお世辞にも美味しいとは言えなかった。家で食べるのとは違ったので何か手順を間違えたのだろうか。

「家で食べるのと違って美味しくないね」

「そうだな。塩もかけてないし、血抜きに時間もかけてられないからな。まぁ冒険中に食う飯はこんなもんだ」

「そうなんだ....」



 また数刻ほど歩いた俺たちは目的地だった森にたどり着くことができた。

「ここが目的地だ」

「やっと着いたぁ。もうへとへとだよ」

「私も」

「まだまだこれからだぞ。拠点にする場所を決めないといけないし、拠点の周りを安全かどうか確認しなければならん。それに森の中はもっと歩きにくいぞ」

「え~~」

「このくらいやれなければ冒険者になれんぞ」

「父さんは何でそんなに元気なの?」

「身体強化を使っているからな」

「ずるい!」

「これは大人の特権だな。でもあと一息だ。頑張れよ!」

「「はい!」」



 俺たちは森の名中に踏み入れた。素人だから勘違いかもしれないが空気が変わったように感じた。

「空気が変わった」

「そうだね」

 リナも空気が変わったと感じていたようだ。

 俺たちは半刻ほど歩き、拠点にできそうな地点を見つけた。森の中では地面がしっかりしているし、周りの見通しもよさそうだ。それに近くに小さな川もある。

「よし、拠点はここにしよう。リナとジグは枝を拾ってきてくれ。二人で動けよ。なにが出てくるかわからんからな」

「「はい」」



 枝をもって拠点に帰ると父さんの隣に大きな猪が横たわっていた。

「父さんそれ何?」

「これがビッグボアだ。お前たちがいない間に寄って来たので狩っておいた。これで夕飯の心配はないな」

「これがビッグボアかぁ。思ってたより大きいね」

「うん」

「血抜きはしておいたからビッグボアの解体は二人でしておけ。心臓の隣に魔石という石があるからは、それは川で洗ってバッグに入れておけ。町に行ったら高値で売れる」

「分かった!」

「手早く解体をしないと寝るところが無くなるぞ」

「先にテントを張るんじゃないの?」

「テントがなくても寝れるが解体をしないと飯は食えないだろう?」

「確かに」

 俺は確かにそうだと思って解体に取り掛かった。先ほどの猪よりもでかく皮が固くて解体しにくかった。解体を進めていくと確かに心臓の隣から指先ほどの紫色の石が出てきた。

「これが魔石かぁ。こんなちっちゃい石がお金になるなんて不思議だね」

「うん。でも魔石は何かに使われるから高値になるはず。気になる」

「リナならきっとすぐ考え付くはずだよ」

「ジグは知ってるの?」

「まぁ、予想はついてるかな」

「教えて」

「リナは自分で調べて賢者になりたいの?それとも他人から教えてもらって賢者になりたいの?」

「私は....私は自分で調べて賢者になりたい!」

「じゃあ、街に行くまでこの答えはお預けだね」

「うん、それでいい」

 会話をしながらも俺たちは解体作業終わらせた。まぁ、日本人が転生して魔石でやることなんて限られてると思うが。

 そのあとにテントも建てて今日やることは全部終わった。

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