村の子供たち
「リナ、おはよう。いい天気だね」
「おはよう」
「今日は村の子供たちと遊ぶ日だよ」
「めんどくさい」
リナは賢者になりたいんだから新しいことには興味を持つかと思っていたがあまり乗り気ではなかったらしい。
「そんなこと言わずに遊ぼうよ。人脈作りは大切だよ。それに友達は沢山いたほうが楽しいし助かることもあるよ」
「例えば?」
「そうだなぁ、年上の人たちがいたら学園のアドバイスを聞けるし年下の人たちには恩を売ることができるかもしれないよ」
「ふーん」
「物知りな子もいるかもしれないよ」
「じゃあ行く」
リナのやる気を出させたところで父さんから聞いた子供たちの遊び場についた。
遊び場につくと背の大きな子供が話しかけてきた。
「君たちは?」
「俺はジグ、五歳です」
「リナ、五歳です」
「敬語はいいよ。それで、どこの子供かな?」
「俺はアレンの家でリナはカークさんの家の子だ」
「あの二人の家の子供か。今までここに来なかったけど何でいきなりきたの?ああ、これは君たちを責めているわけではないんだ」
「父さんに剣の鍛錬ばっかしてないで友達を作って遊んできなさいと言われたからだ」
「もう剣の鍛錬をしているのかい!?それにアレンさんは厳しい人だと聞いたけど....」
「ああ、確かに。でも、楽しいし俺たちのことをちゃんと考えながら教えてくれているからいい剣の師範だよ」
「そうかい。ならいいんだ。おっと、自己紹介が遅れたね。村長をしているライムの息子ルトリ、八歳だ。よろしくね」
「ああよろしく」
「よろしく」
「それにしても二人ともずいぶんと言葉遣いがしっかりしているね」
「ルトリこそしっかりしてるじゃないか」
「僕は村長の息子だし、この遊び場の纏め役だからね。僕がこういう言葉遣いをしていると下の子たちも自然と真似するだろう?貴族様に不敬を働かないためにはしっかりとした言葉遣いは必要だからね。この村の発展は僕達の世代にかかっているといっても過言ではないからね」
「良く考えてるな」
「僕なりの努力さ。まぁ君たちみたいな頭のいい人は場所によって切り替えるんだろうけどね」
「そんなことないぞ。というか八歳でそこまで考えられるなんてルトリも十分頭がいいよな」
「謙遜するな。五歳でそこまでできる君たちほどではないよ」
俺は転生してるからできるだけなのだが誤解を解く必要はないだろう。それに自分が頭がいいと分かっているのはいいことだな。自分が頭がいいと分かっているとできることの範囲が分かる。無自覚だと周りに頼られすぎるからな。あとは胡坐をかくか、努力するかで将来がまるっきり違ってくるだろう。あと自信過剰はダメだがルトリならそんなことはしないだろう。もししてしまったら周りの人間が叩き直してやればいい。これはおれの経験談だ。ちなみに俺は前世では胡坐をかいた側だ。まぁ、こんな話はどうでもいいんだ。
「まぁ、俺達は天才だからな!」
俺はくだらないことをいってごまかした。
「恥ずかしい」
「あはは、君は愉快な性格だね!おっ、みんな集まったみたいだね。まだ紹介してなかったけどここの広場にいるのは僕と君たちを合わせて七人だ。十四軒ばかりの小さな村だからね。いかんせん人数が少ないんだ。右から六歳のシータとマリル、五歳のテイル、四歳のアイナだ。」
テイルとルトリ以外はみんな女の子だ。
「紹介ありがとう。俺がジグでこっちがリナだ。どっちも五歳だ。みんな、よろしくな」
「よろしく」
「「「「よろしくな(ね)」」」」
「それじゃあ自己紹介も終わったことだし遊ぼうか。みんな、今日は何して遊ぶ?」
「鬼ごっこ!」
「かくれんぼ」
「冒険者ごっこ!」
「絵本読みたい」
皆が皆別々の案を出した。この世界にも鬼ごっことかあるんだな。これも転生者が広めたんだろうか。まぁ、誰が広めたとしても関係ないな。俺的には隠れる技術を学べるかもしれないからかくれんぼがしたいな。テイルが出した冒険者ごっこは八歳になったら実際にするからあまり興味はないな。
「ジグとリナは何がしたい?」
「俺はかくれんぼかな」
「なんでもいい」
「うーん、じゃあかくれんぼからやってみんなが見つかったら次の遊びに移ろうか」
ルトリがそうまとめて俺たちは夕暮れまで遊びつくしたのだった。
今日からしばらくの間毎日投稿をしてみようと思います。




