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俺が最強になるまでの物語  作者: アルトラ
少年期
11/37

五歳

 五歳になり二歳までの記憶を振り返ると、この三年間は前世の三年間とは違う充実した日々を送ることができた。あのただ生きているだけという感覚は全くなかった。多分魔力という力があり自分が強くなるのが毎日分かったからだ。そんな充実した日々はあっという間に過ぎたのに幸福感が凄かった。


 一番驚いたことは母さんが生んだのが双子だったことだ。しかも弟妹だったのだ。これがまた可愛くて可愛くて仕方ないの!モチモチぷにぷにでふっくらしていて可愛いのだ!指を掴むしぐさなんて天使かと思うほど可愛かったのだ!!とにかく語彙が可愛いしかなくなるほど可愛いのだ。生まれた当初はリナにウザがられるほど自慢したものだ。俺は初めて指を握ってもらったとき、この二人は何に変えても守ろうと誓ったほどだ。もちろん自由もリナも諦めるつもりはないが、最強を目指すのだ。大切なものをすべてを守り抜くという傲慢な願望を持っていたっていいだろう。それにはしっかりと力をつけないといけないが。

 弟の名前はレオで妹の名前はミーシャになった。以前候補に出ていた名前はどれ一つ採用されることなく記憶から消えていった。この二つはどちらも父さんが考えた名前でとてもいい名前だと思う。レオは昔の有名な武人の名前が由来でミーシャは大国の王女様の名前が由来らしい。父さんは口数が少なく冷たい言い方なので子供なんてどうでもいいと思っていると考えていたのだが、そんなことはなくよく考えてくれていると分かった。ちなみに俺の名前の由来は天啓らしい。何の神からの天啓かは分からないらしいが名前を考えているときにパッと浮かんできたと言っていた。



 リナとの鍛錬も毎日続けている。俺の魔力は数十倍以上になったしリナに至っては元の魔力量の百倍以上になっている。体術も形になってきて俺が反撃しても避けられるようになってきた。最初は魔力が切れたら全快するまで休んでいたのだが、空気中の魔力を取り込むことで早く回復ができるようになった。ますます魔力というものが分からなくなった。



 そして待ちに待った剣術の鍛錬が去年から始まった。最初は体作りからだといわれてまだ剣すら握れていないが、何の不満もないのは最初に父さんに言われた言葉が胸にあるからだろう。

【剣を振るために必要なのは手ではなく体である】

 この言葉は武神と称えられた男が言い続けたとされる言葉らしいが、俺の胸にスッと染み込んでいったのだ。リナは早く剣を握りたがっていたが父さんにおとなしく従っていた。

 もちろん二人とも身体強化は使っておらず素の身体能力でやっている。そのせいで何回か怪我をしたが命に関わることはなかった。仮に命に危険が及んでも村には治癒師と薬師どちらもいるので大丈夫だ。大金がかかるのではないかと思ったが、どちらも国家資格で国に雇われているので少しのお金でいいらしい。


「リナ、おはよう。いい天気だね」

「おはよう」

 俺が今日の天気を言いリナはおはようとだけ返す。この挨拶も定番化してきたものだ。

 体作りは雨の日も雪の日もほぼ毎日やった。さすがに熱がある日や余りにも天気がひどい日は休みだったが。休みの日は母さんに勉強を教えてもらったものだ。こんな日々が八歳まで続くのだろう。

 そして五歳になった今日初めて剣を握らせてもらえるのだ。持たせてもらった剣は素人の手作り感が半端ない木剣だった。辺境の村には年に二回、行商人が来るくらいなので基本自給自足なのだ。しかも辺境までの護衛料だったりで物価が高いので塩などの生活必需品しか買わないのだ。つまりこの木剣は父さん手作りの品なのだ。

 剣術がある程度になったら冒険に必要な野宿などの経験を積ませてくれるらしい。狩りなどの技術もその時に教えてくれるそうだ。何でそんな技術を知っているのか聞いたら父さんも昔、冒険者だったらしい。驚きのことが発覚して固まっているところに父さんから声がかけられた。

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