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臆病な恋

作者: 悠生


鶏には臆病者という意味がある。



俺の友達、景太はまさにそれだ。


2年前から好きな子に告白すると毎日言い続け未だに告白できていない。

それに、朝が弱いからと言って五時にアラームをセットし一分毎にまた鳴るようにしてある。笑えるよな。


そんなある日、毎日俺と一緒に自転車で登校していた景太が、集合時間に遅れた。たまにあることだ。朝景太の家に向かっても居なく、インナーホンを鳴らすか迷ったが、俺は「あいつのことだ」と、軽い思いで、学校に向かった。


結局景太は朝の会に遅れ、景太が来ないまま一時間目の理科の授業が始まった。


「あいつ遅くね?」「なんかあったんかな?」

クラスメイトの心配の声がちらほら聞こえる。俺は寝坊だと考えたが、あいつは寝坊するはずがない。遅刻した理由がひとつも見つからない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


景太は冷たいコンクリートの感触で目を覚ました。家のベランダだった。何故ここに自分がいるのか不思議に思いながら家の中に入り周りを見渡すと、物が異常に散らかっている。体がとても寒く感じ、厚めのコートを着た。ここで景太は異変を感じた。コートの腹部が赤く染まっていたのだ。コートを脱ぎ自分の腹を見ると血だらけでとても痛く感じてきた。すぐさま近くにあったケータイで救急車を呼び、気を失った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結局景太が学校に来ず、俺は難なく終えた学校の帰りに週一で通っている家の近くにある中央病院の耳鼻科にチャリで向かった。俺は鼻の粘膜が弱い。


自動ドアが開き、受付に向かおうとした途端、「○△#高校の方ですか?」と焦ったような声で勢いよく言われた。俺は制服のままきたから分かったのだろう。とっさに「はい、そうですけど」と答えた。腕を握られ病室に向かわさせられた。そこにはベッドに横たわった景太がいた。「景太、、?景太?!」

驚きを隠せず看護師さんに「なんかあったんですか?!!」

と言うと 「お腹を包丁で刺されたみたいで、、、。」と言った。


驚きを隠せないまま家に帰った。


警察による調査も進み、景太は空き巣に刺されたとわかった。


幸い重症にならず、少し痕は残るそうだが治るそうだ。


しかしこのことがトラウマで景太は精神障害を患った。人の近くにいけなくなり、誰とも上手く喋ることができなくなったのだ。


まるで他人のような関係になってしまった俺は少し振り返り、あの時俺が景太家のインターホンを押せば防げたかもしれない、と後悔した。あの時迷い、学校に向かったのがバカだった。


本当に臆病者なのは俺だった。

初投稿となります。文章の構成がおかしいかもしれませんが多めに見てください。

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