タヌキのあとがき of 第一集
やあ!読者諸君!私である!
私の名前は下鴨哲生。もちろんご存じのことと思う。
え?知らない?あぁ、うん。えっと、この作品の作者です。どうも。
これから
「桜嘉高校推理部のひまつぶし手帖 第一集『夢破れた少年』」のあとがきを書こうと思う。
ちなみに、このあとがきは本編の内容に触れている可能性があるため、というより、もうなんか触れちゃってる感じがプンプンするので、是非本編をご拝読のうえ、ひまつぶしとして読んでいただきたい。
ひょっとしたら本編の一節分より長くなるのではと危惧しているが、書いている私自身、だらだらと長く書く気満々であるため、どうか許してほしい。
耐えられなければブラウザバックだ。少なくとも、私はもうブラウザバックしたい。
それでは。
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これから、ネタバレかもしれないあとがきが始まります。
本編を読んでからのご拝読を心からお勧めいたします。
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私が小説を書いたことはなかった。読んだことはある。むしろ読書は好きだ。私の部屋には好きな作家さんの本がズラっと並んでいる。あと漫画。あとゲーム。映画も好きだ。そういう創作物を小さいころから触れてきたが、小説を書こうなんて思ったのは今回が本当に初めてだった。
そういう人間はまず何をするか。そう「検索」である。わぁお!今の時代は超便利アルね!検索すれば大体わかっちゃう!情報の真偽は別として。
まずはWeb小説のサイトを調べてリストアップし、どこに小説を投稿するかを決める。次に執筆用のソフトを探す。これでとりあえず作業はできるようになる。そして最後に調べたのは、いったいどんな小説が良い小説なのか、またはどんな小説が悪い小説なのかということだ。
そういうものを調べると、予想はしていたが沼に落ちる。見るところによって意見が違うのだ。人の感性は人それぞれのもの。誰かにウケれば誰かにはウケない。まぁそんなものだ。
一番微妙な感情になったのは、こんな小説はNG!的なものがまとめられているサイトだった。その数五十八項。
「いや、五十八項もあったらもう小説書けないよ」と思ったのは私の胸の中にしまっておこう。
その中で、私の小説に当てはまるものを少しだけ紹介する。
「ダブル主人公はNG!」
初心者には難しいという理由だった。まぁそれは私も痛感した。
「一人称はNG!」
この小説が根本から否定された。
「群像劇はNG!」
わぁお!これからキャラ増やそうと思っている人にそれを言うのかい!
このサイトを発見したのは私が第八節を書いているときだった。色々ともう遅いです。先輩。
他にもこの小説には色々NGが含まれている。が、ときすでに遅し。
きっと私の小説そのものがNGなのである。第何節かで思いっきりジョ〇ョって言っちゃってるしさ。第九節のタイトルなんて完全にパクッてるからね!まぁ、うん。NG小説だよね。
検索以外にも色々な本を読んで勉強した。小説はもちろん、Webライターさんの本なんかも読んだ。
そういう勉強を重ねて、私が思い立った結論は「結局、俺の読みたいもんを書くしかないよね」という結論だった。
技術は経験がないことには身につかない。別にこれまで作家として活動していたわけではない私には、技術なんて呼べるシロモノはゼロに等しい。あるのは自分の中にあるストーリーと目の前のパソコンのみである。しかし、書かなければ技術が身につくことはない。
私にはとりあえず書いてみることしかできなかったのだ。
そして私は今、書いてよかったと思えている。まだ始まりしか書けていなくても、ここに確かに神野蛍と夏目剣志が誕生した。私はそれが、この上なくうれしい。
これを読んでくれる読者の諸君にはどうか私の作家としての技術とキャラクター達の成長を一緒に見ていてほしい。私も自分自身の成長が楽しみなのだ。
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この小説を読んで、不自然な文章などはなかっただろうか?
「読者の気持ちになって小説を書け!」
文章術とかを解説してるとこだと結構これを見る。確かにそうだ。そうじゃないと面白い小説は書けない。
だが、作家という生き物は完全に読者になることはあたりまえだができない。
そうなると、私は正しいと思ってる文章でも、誰かにとってダメなときは多々ある。そういうご指摘は心が痛いがごもっともだ。だが、それ全てを受け入れていては面白い小説が書けなくなる気がする。だから、とてもありがたいが、先に謝罪をしておく。実践するかは別だ、諸君。
聞き込みのところは読んでてダリぃと思う人もいるんじゃないかと思う。私も書いててダルかった。でもダレるとこにこそ大事なものが含まれていたりする。ミステリー系を書くときの呪いだね。しょうがない。文脈メチャクチャでもね。しょうがない。
それと、文脈めちゃくちゃでも面白い作品というのはいっぱいある。
「俺を舐めてたんかてめェはぁ!!!」
「君が凄い人だから、勝ちたいんじゃないか!!勝って!!超えたいんじゃないかバカヤロー!!!」
これは私が一番好きな漫画の会話である。よく見ると会話が成立していない。しかし、超面白い。私もそういう作品を目指したい。
ちなみに、この二つのセリフだけでなんの作品か分かった人はきっと私と良いお友達になれる。
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さて、ここでひとつ、本編について、私の作品に出演してくれているキャラクターさんたちの話をしよう。
あるサイトでの感想でこういうものをもらった
「自由奔放でぶっきらぼう。まさしく変人だが、本質をとらえ寄り添うこともできる神野のキャラがいい」
この感想は、まだ三節ほどしか投稿していないときにもらった。そのタイミングでここまで見抜いたこの人の観察眼は素晴らしいと思う。
俺にそんな観察眼はない。うらやましい。そして、感想をもらったこと、本とうにうれしい。
蛍はまさしく変人。なのだが……実はこの小説を書き始めた当初の神野蛍はもっと奇抜だった。
序幕でのこの小説の入り「やぁ諸君。俺である」という部分。
改定前は「やぁ!諸君!俺である!」というものだつた。
この微妙な差ではわからないかもしれないが、言うなれば、「天下御免の傾奇者っ!神野蛍、ここに推参!」という感じだったのである。
アレ?もっとわからなくなっちゃった。まぁいいか。
では、なぜそうではなくなったのだろうか。それは、彼自身が私言ったからである。「俺はこんなんではない」と。
あっ、ちょっと待って!ここでブラウザバックするのはやめて!さっき言ったけどもうちょっと待って!
たしかに、神野蛍は絵空事の人物である。実際にそれがしゃべることなど、あるはずがない。
しかし、私がこの小説を書いているとき、ふと手が止まった。そのとき蛍が俺に言った気がしたのだ。
「俺はこんなに立派じゃないよ」
このとき私は理解した。
「あぁ、そうか。君は探偵ではないんだね」
こうして、蛍の決め台詞的なもの「俺は探偵ではないよ」というものが生まれ、そのときすでに完結していた第一集を全消し。
いちから書き直すことにした。
"気がした"といういい加減なものだし、それに頼っていちから書き直すのは阿呆の所業だと理解しているが、いかんせん私は阿呆である。ここである作品の言葉を拝借しよう。全ては「阿呆の血のしからしむるところ」だ。
そうして、神野蛍というキャラクターが生まれ「桜嘉高校推理部のひまつぶし手帖」が生まれた。もともとはタイトルも「桜嘉高校推理部はひまをつぶしたい」だったが、主人公が変われば、作品も変わる。そうして本当に良かったと思う。
そして、神野蛍という人間がちゃんと読者に伝わっているんだなぁ……と読者の感想をもって知ったとき、私がどれだけ心湧きたったか。
私は、どうしてもそれを、この"あとがき"に記したかった。
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この小説が受け入れられるかどうか。
私も人並みに、それが心配だった。小説を書いたはいいが、投稿するのをためらっていた。しかし、何事も一歩踏み出さなければ進まない。
そうして、一歩。踏み出し、色々な小説サイトへ投稿した。
その結果、少ないかもしれないが読者と出会い、感想までももらえた。
本当に、心からお礼を言いたい。
読者諸君!本当にありがとう!私は阿呆であるが、そんな阿呆の小説を好き好んで読む諸君らも十分阿呆である!
あっ、ごめん。別に悪口じゃないんだって。
以上。ここまで、あとがきである。
読んでくれた読者はいるのだろうか。
まぁ良い。もし読者がいなくとも、このあとがきを書いていて私は楽しかった。とても面白かった。
これからも、書いていきたいと思う。あとがきも。小説も。
それでは、さらば!次は第二集でお会いしよう。
私も、蛍も夏目君も諸君とまた会えることを、桜嘉高校図書準備室でお待ちしている。




