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再会5

「なによ突然」

「いや、単純に疑問に思ってたんだ。君と殿下の婚約の利点てなんだろう、って考えてみたけど、正直あまりないような気がして。聞いちゃいけないことなら答えなくてもいいよ」


「……特に秘密にするようなことはないの。私もなぜ婚約することになったのかわからないんだから」

「それってどういうこと?」


「殿下の15歳の誕生日パーティに参加した翌日、急に殿下が家にいらっしゃったの。で、君との婚約が決まった。拒否権はない。話は以上だ……みたいな感じよ」


「それは突然だね。理由も聞いてないの?」

「聞いたんだけど、それらしい理由を並べられただけで、核心的なことは何も。でも私の推測だと、きっと婚約者選びが面倒だから、本当に妃にしたいひとが現れるまでのつなぎ、ってとこだと思うのよね」


「なんだそれ。その通りだったら最低じゃない?」

「そう!最低なの!」


こんな話誰かに聞かれたら終わりね。と思いながら、店にはソフィーとルークの他に客はいないようなので、つい本音をぶちまけてしまった。


「本当は殿下の婚約者なんて立場を早く降りて、解放されたいところなんだけれどね。3年前、殿下が遠征に行く前に、私たちの婚約を白紙に戻しませんか?って聞いてみたんだけど、それもなんだかんだ流されちゃって」


「ははっ聞いたんだ?殿下に?やっぱり君って面白いなあ」

「それから3年間は殿下も遠征でいらっしゃらないし、どうにもこうにも出来ずに、今も婚約者でいるってわけなの」


「そっか。君が望んで婚約したわけじゃないんだね」

「そうよ」


まあ、前回は私が望んだんだけど……。

今回は違うから、そう言い切ってもいいでしょう。ソフィーは心外だとでもいうような表情で頷いた。


「って、こんな話はいいの。それより、そろそろ街の中を歩いてみない?せっかく来たんだから楽しまなきゃ」

「そうだね、そろそろ行こうか」


ルークは、すっかり機嫌もよくなってくれてうれしいよ、と心の中でつぶやき、はしゃぐソフィーに付き添うように店を出た。

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