表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/57

クロームside

____


茶会でソフィーが倒れた日。


クロームは深夜、ソフィーが休む寝室へと忍び込んだ。


「んん……」


まだ苦しいのか、額にしわを寄せて苦しそうな表情をしている。

彼女の頬にそっと手を当てると、冷たい手が気持ちいいのか、すり寄るように顔を近づけてきた。



一度目の人生では、お茶会で毒を盛られるのは彼女ではなく自分のはずだった。

あの男を拷問して問い詰めたが、顔も知らない人間に依頼されたという曖昧な情報しかなく、毒の関与も確証は得られなかった。


なぜ自分ではなく、彼女が狙われたのか。

そして……アマランサスの涙の存在を知る人間はだれか。

その存在を知る人間は王族しかいないはずだ。


だが今回の事件で、彼女は私を消そうとする側ではないことが分かった。


そもそも彼女を茶会に呼んだのは、俺に毒を盛ろうとする人間を確かめるためだった。

その犯人は彼女自身ではなくても、彼女と関わった人間を徹底的に洗い出すつもりだった。


だが実際には彼女が命を狙われた。

あの毒は、彼女を城から追放する原因となった毒と、完全に同じものだった。


今回あえてリスクを負い自分で毒を飲んだという可能性もあるが、その毒は致死率が高く、分かっていて飲むのは自殺行為だ。おそらく彼女は関与していない。少なくとも今の段階では。


あのノートを見たときからもしかしたら……と予感はあった。

この予感が本当に正しければ、俺はあの時信じるべきものを間違い、罪のない女性を闇に葬ったことになる。

俺が彼女を殺したようなものだ。


「……ははっ!」


乾いた笑いが部屋に響く。


それが事実なら、君は俺を許さないだろう。

だが同時に、君が無実であればいいと、期待している自分もいる。


教会にいた彼女の姿を思い出す。

まるであの子のようだった。


それは美しく幻想的で……


そっと彼女から手を離し、部屋を後にした。


____

☆ここで一旦区切りますので、次回は少し成長した2人のスタートです!


ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!

引き続きお付きあい頂けたら嬉しいです( `・ω・´)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ