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過去1 クロームside

ガリア歴35年の春。あの日確かに死んだはずだった。


当時皇后であったソフィーの罪を問い詰め、彼女を城から追いやった後、カンデス家を中心とした中立派や王党派の一部が兵を率いて反乱を起こし、国は荒れ果てていった。


皇后がいなくなってから内政は崩れ、王宮内の雰囲気は日に増して悪くなっていった。


ルマンといえば、ソフィーがこなしていた仕事は何をやらせても出来ず、できないことを理由にただただ甘えてくるばかりだった。


小さい頃の彼女とは変わってしまった姿に、彼女のことを本当に愛していたのか分からなくなった。


そんなある日、いつも飲んでいた薬が突然無くなったというので、苛立ちが収まらぬまま医師を呼びつけた。


「なぜいつもの薬がない。早く作れ」


「申し訳ございません。しかしあの薬は私が処方したものではなく……無礼を承知で申し上げますが、ソフィー様が直々に作られていたものかと存じます。私では同じものをお作りすることができません」


「なんだと……?医者でもないソフィーが作ったと言うのか?」


「はい。ソフィー様より指示があり、原料などは私のほうでそろえておりましたが、調合の方法がわかりません。方法が記されたものが残っておりましたら、私でも作れるかと思いますが……」


「残ってるはずがないだろう!あの女のものはすべて焼いてしまったというのに」


そうだ。城から追い出した後、あの女の所有していたものは部屋の隅から隅まですべて処分してしまった。


「……クローム殿下!処分を承知で申し上げます。実は1冊だけ、ソフィー様のノートが残っております」


元皇后の専属騎士の一人が1冊の本を差し出した。


「殿下の名に逆らい申し訳ございません。もしものために私の独断で残しておりました。すべては目を通しておりませんが、少し拝見したところ、内政のことについてもメモが残っていましたので、焼かずに残した次第です。いかなる処分もお受けいたします」


「……私が預かる。もういい。全員下がれ」

「はっ」


☆誤字修正しました。投稿した後に限って誤字がね…恐ろしく見つかるんですね…

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