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僕の嘘。  作者: こじけん
3/3

新しい始まり。前編

飲み会に行きたくない。


そんな話をファーストフード店でいつもの女友達と話しているとなんとか飲み会を乗り越えられる、そんな気がするのだ。


今年の春から上京して夢に見た都会、一人暮らし、都内の大学。


正直、勝ち組だと思った。地元が嫌だったわけじゃない。上京する時はあっちの友達グループと公園で泣いて別れたし親にも笑顔で送り出された。むしろみんな大好きだ。

…ただ、飽きたのだと思う。あそこにいることに。変わらない自分に。変わらない生活に。


だから親に話して高3になってからある程度真面目に勉強した、終わってみると意外に楽だったというのが本心だ。もちろん苦労している友達もいたので口には出さないが…


大学に入ってからは色々大変だったが慣れというのはすごいもので3ヶ月過ぎると日常となっていた。


友達はすぐできた、授業の選択や入ったサークルに入ればあっという間だった。特に1番のはサークルの高宮先輩との出逢いは最高で顔は普通なのだが優しく柔らかい雰囲気を持っている人ですぐに惹かれた。


最悪だったのは藤城との出会いだ。


あいつはゼミの自己紹介で同じ地方から来たと知っただけどでまるで意気投合したかのように馴れ馴れしかった。授業は同じものをとりその度に近くに座って私を見ていたと思う。なにより、あいつも友達もオタクというやつで授業中いつもパソコンでアニメを観ていり話の内容が気持ち悪くて正直ゾッとした。


1番はゼミが終わった後にみんなの前で私を呼び出して薄暗い空き教室でこう告げたのだ「俺たちはきっとうまくいく!だから付き合って下さい!」この声はあまりに大きく外にいたゼミの友達にも聞かれ飲み会はもちろん事あるごとにネタにされた。


返事はもちろんNOである。「私は高宮先輩が好きだから…ごめんね。」そう言って教室を出た。




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