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後悔
翌朝の9時30分、僕は片付けを済ませて、友人の家を出た。
9時50分ごろに着く予定で、余裕を持って出掛けた。
商店街に到着したのに彼女の姿が見えないのでふと見渡すと、すぐ近くの坂道にいた。僕は彼女に手を振り、少し早足で坂を登る。
――その直後。
彼女は背中をナイフで刺され、倒れた。
いわゆる通り魔だ。
僕はすぐさま彼女の元に駆け寄り、容態を確認した。
そして腕を握り、気づく。
脈が弱い。
本人も助からないことを悟ったのだろう。弱々しい声で言った。
「私、もう死んじゃうの。」
その言葉に、僕は涙がこぼれた。
「泣かないで。私の分も生きて。天国で待ってるから…」
そう言った所で、彼女は目を閉じた。
脈がもうない。
彼女は死んだ。




