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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
転校生の憂心

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#2



「それにしても、みんな頭良いよなぁ。編入試験もめちゃくちゃ難しかったし、正直これから一年も自信ないや」

「そうなの? でもすごいじゃん、こうして受かってるわけだし!」


弥栄は笑顔でハイタッチしてきたんで、とりあえず乗った。そんな風に励ましてもらったのも転校して初めての事だったから、すごくホッとした。

「それにさ、勉強以外だって智紀はすごいじゃん。すごい良い奴なんだろうな、って皆言ってるよ」

弥栄の言葉に心当たりがなくて、思わず首を傾げる。


「良い……って、何が?」

「ほら、あの七瀬と仲良く話してるだろ。よっぽど心広い子なんだろうなーって」

「全然、むしろ狭いよ! それに、夕夏って意外と面白い奴だよ? めんどくさいかもしれないけどさ、ちょっと話してみたら……」

「いや、俺達そこまでいけないんだよ。あいつって無駄話しないから。てか名前で呼んでるんだ。やっぱりすごいな」


弥栄は椅子に深くもたれかかってジュースを飲んだ。

「名前ぐらい普通だろ」

「いや、そういうのも嫌いそうだからさ。一年の時はもっと明るくて、普通だったと思うんだけどねぇ」

弥栄の話を聞いて、まぁまぁ納得した。


「七瀬を名前で呼んでんのなんて、生徒会の副会長ぐらいじゃないかな?」


彼は軽く首を捻る。

……ああ、そういえば俺以外の皆は、昔の夕夏を知ってるんだ。彼を知らないのは、転校してきた自分だけ。

智紀は頭の片隅で考えて、両手を握った。

「あのさ、七瀬って昔はどんな感じだったの?」

「えー。いや、普通に……目立たないけど、明るくて友達多かったと思うよ」


そうか。

良かった、昔からあんなん暴君じゃなかったのか。

「でも勉強できるイメージでもなかったなぁ。部活やってたからだと思うけど、一年の時はまだ俺の方が総合点上だったから。というか部活辞めたあたりからじゃないかな。七瀬が雰囲気変わったのって」

「そうなんだ……」

やっぱり、部活の話したとき変な空気醸し出してたもんな。あまり詮索しちゃいけないことかもしれないけど、気になってしまう。


「智紀は、七瀬のことそんなに心配なんだ?」


は。

夕夏を、心配?

弥栄の台詞はピンとこなかった。間違いではないけど、正しい気もしない。なら、俺が夕夏に抱いてる感情は何なんだろう。




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