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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
転校生の憂心

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41/46

#1



いやでも待て。冷静に考えろ。

友達がいないから何だってんだ。俺にはそんな繋がりはめんどくさいだけだ。欲しくもないし、独りの方が絶対向いてる。


二年前のあの日からずっと独りだった。自分から独りを選んだんだ。だから後悔してない。傷ついてもいない。

なのに、こいつに……智紀に指摘されたことに精神的ダメージを受けてる。謎の感情が沸き上がって、考えるより先に想いを吐き捨てた。


「……あぁ、そうだな。俺より弥栄の方が優しく教えてくれるよ。だからさっさとあいつに乗り換えればいいじゃんか。俺なんかお前にとっちゃテスト対策の道具でしかないんだろ?」

「えっ? いやいや、そんなことは……!」


感情のままにぶちまけてしまった。

また息苦しくなる。彼は驚いて否定してるけど、あえて無視した。同情じみた言い訳なんて聴きたくない。


挙動不審な智紀を置いて、夕夏は教室から飛び出した。


えぇ……っ!!


一方、取り残された智紀はフリーズしていた。


あれはおかしい。

────夕夏のやつ、確実にショックを受けてた。


いつもみたいに真っ赤になって怒りだす反応を期待してたのに、普通に真に受けるなんてどうした。熱あんのか。

おまけに「乗り換える」とか……恋人じゃないんだから、変な言い方しないでほしい。

思い出して、また鳥肌が立った。


「はぁ……!」


あんな可愛い反応、反則だよな。ああいう所だけ誰よりも一番だと思う。もっと弄り倒したい。

追いかけて誤解を解きたかったけど、授業が終わると夕夏はさっさと帰ってしまった。なんて分かりやすい避け方をするんだ。

本当に扱いにくい子だ。


彼のことが気になるけど、放課後は約束どおり弥栄に勉強を教えてもらった。さすがに夕夏と変わらないくらい教え方が上手くて、“やっぱりこの人達はヤバい”という結論が纏まる。

「弥栄、本当にありがとな。しかもめちゃくちゃ急なのに」

「何言ってんの、困った時はお互い様だろ」

「おぉ……!」

出ました、イケメン発言。

馬鹿にしてるわけじゃないけど、イケメンが言うと決まるから困る。

あと、彼とは何だか気が合う。帰りに近くのファミレスに寄ってくことにした。




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