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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
生徒会長の報告(脅迫)

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36/55

#5



そして放課後。智紀と夕夏は向かい合って一つのノートにかじりついていた。

「で。多分ここまでが今回の範囲になるだろうと俺は踏んでる」

「なるほど……!」

テスト対策講座が開始してからちょうど一時間。主要五教科の範囲は大体教わった。夕夏はひと仕事終えた顔で教科書とノートを閉じる。意外や意外、本当にわかり易かった。

「お前、そんなに勉強できるなら皆にも教えてやればいいのに」

お世辞ではなく本気で言うと、夕夏は暗い面持ちになった。

「そんなん一々してらんねえよ。大体、俺に教えて貰いたい奴なんているわけないし」

「ははっ、寂しいこと言うなよ。俺がいるじゃん!」

「お前はマジで例外」

夕夏はまた呆れてるけど、実際もったいないと思う。何で彼は周りを跳ね除けるのか。一匹狼が似合うキャラでもないのに。


「夕夏は趣味とかないの?」

「ない」

「じゃ、普段何して遊んでんの」

「別に……。しばらく遊びに行ってないし」


何だ、この珍種は。

勉強しかやる事がない、みたいなタイプか。いや違う。こいつは三度の飯よりカップル潰しに没頭する人間だ。

「はぁ。お前、それはだめだ。十代を損してるよ!」

「悪かったな。毎日に支障はないけど」

「いや、大人になってから後悔するかもしれない。から」

俺は教科書を机にしまって、席を立った。


「今から俺と遊びに行こう!!」


元気に提案すると、案の定夕夏は眉をひそめて吐き捨てた。

「冗談じゃねぇよ、何でアンタと遊ばなきゃいけないわけ? 友達でもないのに」

「あれ、俺ら友達じゃなかったっけ……?」

「知らん」

彼は呆れ顔で席を立ち、鞄を手に取った。どうやらもう帰るつもりらしい。それでも最後の賭けで、彼の袖を掴んだ

「まぁまぁ、遊ぼうぜ! 遊んでから友達になるのもアリだろ? でも俺、引っ越したばっかでここら辺で遊ぶ場所とか思いつかないけど……」

「……」

夕夏は少しのあいだ無言を貫いていたけど、やがて大きなため息をもらした。

「どこに行きたいんだ?」

「ど、どこでもいいけど。俺はまず、お前が楽しめる場所がいいな。お前がすぐ凶暴なアクション起こすのって、ストレスたまってるせいだと思うんだよね」

そういう時はカラオケやボーリングでストレスを発散系か、カフェなんかの癒される系で別れる。夕夏は、どっちがいいかな……。




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